「真面目」は、誠実であること、熱心であること、嘘やいい加減さがないことを示す、日本語の重要な価値観の一つです。この「真面目」という特性は、忍耐強さや誠実さとして肯定的に評価される一方、時として融通が利かない「生真面目」さとして捉えられることもあります。
日本語には、こうした「真面目」の多様な側面を表すことわざや四字熟語が豊富に存在します。
「真面目」に関連する言葉
「真面目」というテーマに関連する、主なことわざや慣用句、四字熟語などを紹介します。
ことわざ
- 継続は力なり(けいぞくはちからなり):
物事を真面目にこつこつと続けることは、それ自体が力となり、やがて成功につながるということ。 - 石の上にも三年(いしのうえにもさんねん):
冷たい石の上でも3年間座り続ければ暖まる。真面目に辛抱強く続ければ、いつかは必ず報われるというたとえ。 - 雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ):
わずかな力でも、真面目に根気よく続ければ、やがて大きな成果を得られるというたとえ。 - 正直の頭に神宿る(しょうじきのこうべにかみやどる):
真面目で正直な人には、必ず神様の加護があるということ。 - 正直は一生の宝(しょうじきはいっしょうのたから):
正直で真面目であることは、人生において何物にも代えがたい財産であるということ。 - 塵も積もれば山となる(ちりもつもればやまとなる):
ごくわずかなものでも、真面目に積み重ねていけば、やがて大きなものになるというたとえ。 - 蟻の穴から堤も崩れる(ありのあなからつつみもくずれる):
小さな油断や怠りが、やがて大きな失敗につながる。転じて、真面目に小さなことを疎かにしない大切さを示す。
慣用句
- 生真面目(きまじめ):
非常に真面目なこと。時として、真面目すぎて融通が利かないというニュアンスで使われることもある。 - 馬鹿正直(ばかしょうじき):
正直すぎて融通が利かず、かえって自分が損をしてしまうほどのさま。 - 杓子定規(しゃくしじょうぎ):
決まりきったやり方や規則にこだわり、融通が利かないさま。 - 律儀者(りちぎもの):
義理堅く、誠実な人。約束やルールを真面目に守る人を指す。 - 几帳面(きちょうめん):
細かいところまで、物事をきちんと真面目に行うさま。 - 身を粉にする(みをこにする):
自分の身がすり減るほど、熱心に真面目に働くこと。 - (〜に)忠実(ちゅうじつ):
言いつけや基本などを真面目に守り、その通りに行うこと。
四字熟語
- 勤勉実直(きんべんじっちょく):
熱心に仕事に励み、真面目で正直なこと。 - 質実剛健(しつじつごうけん):
飾り気がなく真面目(質実)で、心身ともに強くたくましい(剛健)さま。 - 誠心誠意(せいしんせいい):
偽りやごまかしがなく、真心を込めて物事にあたるさま。 - 一意専心(いちいせんしん):
他に心を動かされず、ひたすら一つのことに心を集中させて真面目に取り組むこと。 - 謹厳実直(きんげんじっちょく):
慎み深く威厳があり、真面目で正直なさま。 - 清廉潔白(せいれんけっぱく):
心や行いが清らかで、私欲や不正が一切ないこと。真面目で誠実な人柄を表す。 - 愚直一徹(ぐちょくいってつ):
馬鹿正直なまでに、一つのことを真面目に貫き通そうとすること。 - 不言実行(ふげんじっこう):
あれこれ言わずに、黙って真面目に行動すること。 - 四角四面(しかくしめん):
言動が非常に真面目できちんとしているが、堅苦しく融通が利かないさま。
故事成語
- 愚公山を移す(ぐこうやまをうつす):
真面目に努力を続ければ、一見不可能に見えることでも成し遂げられるというたとえ。
まとめ – 「真面目」に関連する言葉を学ぶ
「真面目」に関連する言葉を紹介しました。「勤勉実直」や「石の上にも三年」のように、誠実さや忍耐強さを称賛する言葉がある一方で、「杓子定規」や「四角四面」のように、度を越した真面目さや融通の利かなさを戒める言葉も見られます。
これらの言葉は、単に真面目であることだけでなく、状況に応じた柔軟性も大切であるという、バランス感覚の重要性を示唆しているようです。








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