意味
「時すでに遅し(ときすでにおそし)」とは、何かをするべき機を逃してしまい、もう挽回できないという意味です。
対処すべき適切な時期を完全に逃してしまい、今からどうあがいても結果を変えられないという、強い後悔と絶望のニュアンスが込められています。
語源・由来
「時(時期・タイミング)」が「すでに(もう、とっくに)」「遅し(遅れてしまった)」という、それぞれの言葉の意味がそのまま組み合わさってできた表現です。
「遅し」は「遅い」の文語の形で、そのため改まった、やや硬い響きの言い回しになっています。
使い方・例文
「時すでに遅し」は、後悔を伴う手遅れな状況で使われます。
- 現場に駆け付けたが時すでに遅しだった。
- 今から対策を講じても時すでに遅しだ。
- 後悔して謝罪するも時すでに遅しだった。
類義語・関連語
「時すでに遅し」と似た意味を持つ言葉には、以下のものがあります。
- 後の祭り(あとのまつり):
時期を逃してしまい、後悔しても取り返しがつかないこと。 - 遅きに失する(おそきにしっする):
行動や対策のタイミングが遅すぎて役に立たないこと。 - 手遅れ(ておくれ):
時期を逃してしまい、処置のしようがないこと。
対義語
「時すでに遅し」とは対照的な意味を持つ言葉は以下の通りです。
- 善は急げ(ぜんはいそげ):
良いと思ったことは、ためらわずにすぐ実行すべきだということ。 - 機先を制する(きせんをせいする):
相手より先に行動を起こし、有利な立場に立つこと。 - 転ばぬ先の杖(ころばぬさきのつえ):
失敗しないように、前もって準備をしておくこと。
英語表現
「時すでに遅し」を英語で表現する場合、以下の慣用句が使われます。
too late
意味:遅すぎる、手遅れである
最もシンプルで日常的に使われる表現です。
It was too late to apologize.
(謝罪するには時すでに遅しだった。)
that ship has sailed
意味:好機を逃した、もう手遅れである
船が出港してしまい、機会が永遠に失われた状況を表します。
I wanted to buy it, but that ship has sailed.
(それを買いたかったが、時すでに遅しだ。)
「時すでに遅し」を節句の花で言うと「六日の菖蒲、十日の菊」
間に合わなかったことを暦の行事にたとえた言い方に「六日の菖蒲、十日の菊」があります(菖蒲は端午、菊は重陽の行事花で、翌日ではもう使えないことに由来します)。
「時すでに遅し」は「駆けつけたが、時すでに遅しだった」のように、間に合わなかった状況を言うときに使います。
「六日の菖蒲、十日の菊」は「今ごろ届いても六日の菖蒲だ」のように、時機に遅れて役に立たなくなったものを指して使います。









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