慣用句 故事成語

ほぞを噛む

(ほぞをかむ)

すでに起こってしまったことを後になって激しく悔やむこと。

異形:臍を噛む

5文字の言葉 / 「ほ・ぼ・ぽ」から始まる言葉
ほぞを噛む ことば
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意味

「ほぞを噛む(ほぞをかむ)」とは、自分の行いや判断が原因で取り返しのつかない結果を招き、どうにもならないと知りながらも後悔してやまないという意味です。

語源・由来

「ほぞ」とは「へそ」のことです。
自分のへそを口で噛もうとしても絶対に届かない。
この「どうやっても不可能なこと」という身体的な比喩から、取り返しのつかないことを激しく悔やむという意味が生まれました。

この言葉は、中国の歴史書『春秋左氏伝』荘公六年の故事にも由来しています。
春秋時代、楚の文王が申を攻める途中で鄧の国に立ち寄った際、鄧の三人の臣下が「今のうちに文王を討たなければ、後に君はほぞを噛むことになります」と主君に進言しました。
原文は「後君噬齊(後に君、臍ほぞを噬かまん)」で、「齊」は「臍」と同じ意味で使われています。
しかし鄧の君主はこれを聞き入れず、その後楚に攻め込まれ、荘公十六年に国を滅ぼされました。

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使い方・例文

取り返しのつかない過ちを犯してしまった場面で使われます。

  • あのとき素直に謝っていればと、今さらほぞを噛む。
  • 好機を逃し、ほぞを噛む思いで結果を見つめた。
  • 忠告を聞かなかった自分を悔やみ、ほぞを噛むばかりだ。

誤用・注意点

「ほぞを噛む」は、非常に強い後悔を表す言葉です。
日常の些細な失敗や、まだ挽回可能な状況で使うと大げさに聞こえてしまうため、取り返しのつかない重大な結果に対する深い悔恨の場面で使うのが適切です。

類義語・関連語

「ほぞを噛む」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 後悔先に立たず(こうかいさきにたたず):
    事が終わった後で悔やんでも、取り返しがつかないこと。
  • 後の祭り(あとのまつり):
    時期を逃してしまい、手遅れであること。
  • 覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず):
    一度起きてしまったことは、決して元には戻らないこと。
  • 地団駄を踏む(じだんだをふむ):
    怒りや悔しさから、激しく地面を踏みつけること。

英語表現

「ほぞを噛む」を英語で表現する場合、以下のような表現があります。

bitterly regret

意味:激しく後悔する、ひどく悔やむ。

He bitterly regretted his decision.
(彼は自分の決断にほぞを噛んだ。)

「ほぞを固める」は覚悟を決めること

「ほぞ」を使った慣用句に「臍を固める」(ほぞをかためる)という言葉があります。
「臍を固める」は「腹をくくる、覚悟を決める」という意味で、「ほぞを噛む」とは全く異なります。

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