ことわざ

善は急げ

(ぜんはいそげ)

良いと思ったことは、ためらわずにすぐ実行に移すべきだということ。


6文字の言葉せ・ぜ」から始まる言葉
善は急げ ことば
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意味

善は急げは、良いと思ったことは、ためらわずにすぐ実行に移すべきだということ。
ここでの「善」は、道徳的に正しい行いだけでなく、自分にとって有益なことや好ましい計画、絶好の機会なども含みます。

語源・由来

「善は急げ」ということわざの明確な初出ははっきりしていませんが、その背景には仏教的な考え方があるとされています。
仏教では、心は放っておくと怠惰や欲望に流されやすいとされ、善い行いを思い立っても時間が経てばその気持ちは薄れてしまうと説かれます。
そのため、善い心が生じた瞬間に、迷わず速やかに実行することが大切だと考えられてきました。
こうした教えが、日本において日常的な教訓として受け入れられ、「善は急げ」という形で広まったと考えられています。

使い方・例文

「善は急げ」は、迷っている人の背中を押す場面や、迅速な行動を肯定する場面で使われます。

  • 善は急げと言うし、今すぐお礼の手紙を書こう。
  • ボランティア募集に興味があるなら、善は急げで今日申し込むべきだ。

類義語・関連語

「善は急げ」と似た意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。

  • 思い立ったが吉日(おもいたったがきじつ):
    何かをしようと思いついた日こそが最良の日であり、すぐ始めるべきだということ。
  • 鉄は熱いうちに打て(てつはあついうちにうて):
    物事は関心や情熱があるうちに実行しないと、好機を逃すという例え。
  • 先んずれば人を制す(さきんずればひとをせいす):
    人より先に行動すれば、有利な立場に立てるということ。
  • 即断即決(そくだんそっけつ):
    その場ですぐに判断を下し、決定すること。

対義語

「善は急げ」と反対の意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。

  • 急いては事を仕損じる(せいてはことをしそんじる):
    何事も焦って行うと、冷静さを欠いて失敗しやすいということ。
  • 急がば回れ(いそがばまわれ):
    急いでいる時こそ、危険な近道より確実な遠回りを選ぶほうが結局は早く着くということ。
  • 石橋を叩いて渡る(いしばしをたたいてわたる):
    非常に慎重に物事を進めることの例え。

英語表現

There is no time like the present

直訳:現在のような時はない
意味:今ほど良い時はないという意味で、思い立った瞬間に動くべきだというニュアンスで使われる表現。

I want to start a new business, and there is no time like the present.
(新しいビジネスを始めたい、善は急げだ。)

Strike while the iron is hot

直訳:鉄は熱いうちに打て
意味:好機や熱意があるうちに決断を下すべきだという表現。

He should strike while the iron is hot and propose to her.
(彼は善は急げで彼女にプロポーズするべきだ。)

出典は釈迦の言行録、「善を為すのを急げ」

「善は急げ」の考え方は、仏教の経典『法句経ほっくきょう』にある「善を為すのを急げ、悪から心を退けよ」という一節に由来するとされています。
続けて、善を行うことを緩めれば、心は悪事を楽しむようになる、と説かれています。

この教えは仏教でいう「不放逸」、つまり心を放っておかず、怠らずに善い行いを続けるべきだという考え方に通じています。
思い立ったことをその場で実行しないと、気持ちは時間とともに薄れてしまうという見方が背景にあります。

善悪の判断そのものより、決めたことをすぐ行動に移すかどうかを重んじる教えとして、この言葉は使われています。

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