意味
「一世一代(いっせいちだい)」とは、人が生まれてから死ぬまでの間、つまり一生のうちで一度きりであることを指します。
そこから転じて、生涯のうちで最も重要なこと、あるいは後にも先にもこれ以上はないと思われるほどの晴れ舞台や功績を意味します。
「一世」と「一代」はいずれも「一生」を意味する言葉であり、二つを重ねることで「生涯に一度」という希少性と重要性を強く強調しています。
語源・由来
「一世一代」は、「一世一度」(一生に一度)から転じてできた言葉といわれます。
能や歌舞伎の役者が、引退などを前に、以後その芸を再び演じない決心でつとめる舞台も「一世一代」と呼び、「舞台納め」とも言います。
使い方・例文
「一世一代」は、人生の節目となる重大な決断や、周囲を驚かせるような見事な成果を出す場面で使用されます。
- 家族で話し合い、将来のために一世一代の大きな買い物を決断した。
- 最後の大会で、彼は一世一代の素晴らしい演技を見せた。
- 長年の片思いを実らせるため、鏡の前で一世一代の告白を練習する。
類義語・関連語
「一世一代」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 空前絶後(くうぜんぜつご):
過去にも例がなく、将来も起こりそうにないほど珍しいこと。 - 一期一会(いちごいちえ):
一生に一度きりの機会。その瞬間が二度と繰り返されないことを強調する言葉。 - 乾坤一擲(けんこんいってき):
運命を賭けて、のるかそるかの大勝負をすること。
対義語
「一世一代」とは対照的な意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
英語表現
「一世一代」を英語で表現する場合、以下の定型表現が使われます。
once-in-a-lifetime
「一生に一度の、極めて稀な」という意味の形容詞
This is a once-in-a-lifetime opportunity.
(これは一世一代のチャンスだ。)
of a lifetime
「生涯で出会える中で最高の」という意味で、名詞の後ろに置いて使う表現
He gave the performance of a lifetime on the stage.
(彼はその舞台で、一世一代の演技を披露した。)
「一世一代」は今も歌舞伎の番付に刷られる
役者が「この役を演じるのはこれが最後」と決めた舞台には、今も番付に「一世一代」と刷り込まれます。
引退の舞台に限らず、その役を今後は演じないという決意を示す場合にも使われます。
2009年6月、歌舞伎座さよなら公演で十五代目片岡仁左衛門がつとめた『女殺油地獄』は、「一世一代」と銘打たれました。
仁左衛門はその後も別の役で舞台に立ち続けており、引退の興行ではありません。











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