意味
「食わず嫌い(くわずぎらい)」とは、物事を実際に体験する前に、先入観や偏った思い込みだけで「嫌いだ」と決めつけることを指します。
もともとは食べ物について、口にしたことがないのに嫌がることを指す言葉でしたが、現在では人間関係、学問、新しい技術、趣味など、あらゆる未知の対象を避ける様子についても使われます。
この言葉には、挑戦する前から可能性を閉ざしてしまうことへの「もったいなさ」を指摘するニュアンスが含まれています。
語源・由来
「食わず嫌い」は、「食わず」(食べないで)と「嫌い」が結びついた言葉です。
食べたことがなく味もわからないのに嫌いだと決め込むことを言い、物事の真価を理解しないで、わけもなく嫌うことにも使われます。
使い方・例文
「食わず嫌い」は、相手の頑固な態度を優しくたしなめる時や、自分自身の先入観を反省する場面でよく用いられます。
例文
- 「クラシックは難しそうだと食わず嫌いしていたが、聴いたら感動した」
- 「あの先生は怖そうに見えるからと食わず嫌いせず、一度質問に行ってみなさい。」
- 「こんなに美味しいのに食わず嫌いは損だよ。」
類義語・関連語
「食わず嫌い」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
いずれも、正当な判断を下す前の「思い込み」に焦点を当てた言葉です。
- 毛嫌い(けぎらい):
これといった理由もなく、感情的に嫌うこと。 - 先入観(せんにゅうかん):
事前に取り入れた情報によって作られた、自由な判断を妨げる固定観念。 - 偏見(へんけん):
不十分な知識や根拠に基づいた、偏った見方や考え方のこと。 - 敬遠(けいえん):
関わりを持つことを嫌い、表面上は敬うふりをして遠ざけること。敬して遠ざけると同じ意味。
対義語
「食わず嫌い」とは対照的に、まずは行動することや、広く受け入れる姿勢を示す言葉を紹介します。
- 百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず):
人から何度も聞くより、一度自分の目で見る方が確かであるということ。 - 好奇心旺盛(こうきしんおうせい):
未知の物事に対して強い興味を持ち、積極的に知ろうとすること。
英語表現
「食わず嫌い」を英語で表現する場合、慣用的な言い回しや、心理状態を表す単語を使います。
Don’t knock it till you try it
直訳は「試すまでは、それを悪く言う(けなす)な」で、食わず嫌いしないでと相手に促すときによく使う、口語的な表現です。
It looks strange, but don’t knock it till you try it.
(見た目は奇妙だけど、食わず嫌いしないで食べてみて。)
食わず嫌いは、食べずに嫌う人のことも指す
「食わず嫌い」は、試しもせずに嫌うことだけでなく、そうする人のことも指します。
「うちの子は食わず嫌いだ」のように、人を主語にしてその人の性質を言うときの使い方です。
食べ物について言うときは、「食べず嫌い」とも言います。








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