意味
「兎角亀毛(とかくきもう)」とは、兎の角と亀の甲の毛という、どちらも自然界には現れないものを並べた、実際には起こり得ない事柄のたとえです。
四字熟語の一つで、「兎角」(兎の角)と「亀毛」(亀の毛)という二つの二字熟語を組み合わせてできています。
語源・由来
同じたとえは、語順を入れ替えた「亀毛兎角(きもうとかく)」の形で、中国の仏教経典『首楞厳経』巻一に、次のようにあります。
無則同於龜毛兔角,云何不著
(無いというのなら亀の毛や兎の角と同じであり、どうして「執着しない」などと言えようか)
釈迦が弟子の阿難と、心のありかをめぐって交わす問答の中の言葉です。
兎に角が生えることはなく、亀の甲に毛が生えることもない、という自然界にはあり得ない二つの事柄を並べています。
「兎角亀毛」と「亀毛兎角」は、語順が違うだけで同じ意味です。
使い方・例文
- 完璧な解決策なんて、この世には兎角亀毛のようなものだと諦めた。
- 彼が思い描く理想の会社なんて、兎角亀毛に等しいと笑われた。
- 完全無欠の人間なんて兎角亀毛だと知りつつ探し続けた。
類義語・関連語
この言葉と同様に、実在しないものをたとえる言葉として、次のようなものがあります。
- 兎の角(うさぎのつの):
兎に角が生えることはないことから、実在しないもの・あり得ないことのたとえ。


コメント