意味
「機略縦横(きりゃくじゅうおう)」とは、その場の変化に合わせて、はかりごとを自由自在にめぐらすという意味です。
「機略縦横の名将」「機略縦横の才」のように、人やその才能を形容する形でも使われます。
- 機略(きりゃく):時機に応じたはかりごと。
- 縦横(じゅうおう):心のまま、自由自在であること。
語源・由来
この言葉は、「機略」と「縦横」を組み合わせた語です。
「縦横」は「たてよこ」と読まず、「じゅうおう」と音読みします。
ここでは縦と横の方向ではなく、思いのままに振る舞うという意味で使われています。
使い方・例文
- 戦国時代の名将たちは、機略縦横の采配で数の不利を覆した。
- 監督の機略縦横な選手交代が、終盤の逆転を呼び込んだ。
- 彼は交渉の場で機略縦横に立ち回り、有利な条件を引き出した。
類義語・関連語
どれも、その場の状況に応じて知恵や手立てを自在に働かせるという点で共通する語です。
- 機知縦横(きちじゅうおう):
その場に応じて働く才知を、思いのままに発揮すること。 - 臨機応変(りんきおうへん):
その場の状況に応じて、適切な手段をとるさま。
「機略縦横」と類義語の違い
3語とも状況に合わせて自在に動くという点は同じですが、「機略縦横」ははかりごと(策)、「機知縦横」は才知のひらめき、「臨機応変」は対応の仕方そのものに重心があります。
| 語句 | 意味 | 重心 |
|---|---|---|
| 機略縦横 (きりゃくじゅうおう) | はかりごとを自由自在にめぐらすこと | 策略・計略 |
| 機知縦横 (きちじゅうおう) | その場に応じて働く才知を思いのままに発揮すること | 才知・とっさの知恵 |
| 臨機応変 (りんきおうへん) | その場の状況に応じて適切な手段をとること | 対応の仕方 |
「機略縦横」の「縦横」は縦横無尽と同じ自由自在の意
「縦横」を自由自在という意味で使う四字熟語は、ほかにもあります。
「縦横無尽(じゅうおうむじん)」は、「縦横」に尽きることがないという意味の「無尽」を合わせた語で、思う存分に自由自在に振る舞うさまを表します。
類義語に挙げた「機知縦横」も、「機知」に「縦横」を組み合わせた同じ組み立ての語です。

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