意味
「辛労辛苦(しんろうしんく)」とは、大変な骨折りをして、つらく苦しい思いをすることです。
「辛労」と「辛苦」という、どちらも苦労を表す語を重ねて、苦労の大きさを強めた四字熟語です。
「辛労辛苦する」「辛労辛苦の末」のように使います。
- 辛労(しんろう):つらい苦労。大変な骨折り。
- 辛苦(しんく):つらく苦しい思いをすること。
語源・由来
この言葉は、「辛労」と「辛苦」を重ねて意味を強めた語です。
使い方・例文
- 祖母は戦後、辛労辛苦して六人の子どもを育て上げた。
- 辛労辛苦の末に完成した橋が、ようやく開通の日を迎えた。
- 店を立て直すまでの辛労辛苦を、父は一度も口にしなかった。
類義語
「辛労辛苦」と同じく、大きな苦労を表す語です。
「辛労辛苦」と類義語の違い
三つとも大きな苦労を表し、多くの場面で置き換えられます。
「辛労辛苦」は骨折りのつらさ、「艱難辛苦」は困難な目にあうこと、「千辛万苦」は苦労の数の多さに重きがあります。
| 語句 | 重きがあるところ | 例 |
|---|---|---|
| 辛労辛苦 (しんろうしんく) | 骨折りのつらさ | 辛労辛苦して子を育てる |
| 艱難辛苦 (かんなんしんく) | 困難な目にあう苦しみ | 艱難辛苦を乗り越える |
| 千辛万苦 (せんしんばんく) | 苦労の種類や数の多さ | 千辛万苦して店を守り抜く |
辛労辛苦と違い、粒々辛苦は農民の苦労から出た語
「辛苦」で終わる四字熟語には、「辛労辛苦」のほかに艱難辛苦や粒々辛苦があります。
「艱難辛苦」は、「辛労辛苦」と同じように、似た意味の語を重ねて強めた形です。
一方の「粒々辛苦」は、穀物の一粒一粒が農民の苦労の結晶であることをいう語で、そこから、物事を成し遂げるためにこつこつと苦労を重ねることを表すようになりました。
同じ「辛苦」でも、「粒々辛苦」は地道な努力の積み重ねに重きがある点で、ほかの二つと違います。

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