四字熟語

大驚失色

(たいきょうしっしょく)

大いに驚き、顔色を失うこと。


10文字の言葉 / 「た・だ」から始まる言葉
大驚失色 ことば
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意味

「大驚失色(たいきょうしっしょく)」とは、ひどく驚いて、顔色が変わってしまうという意味です。
驚きの大きさが、そのまま顔に表れてしまう様子を表します。

語源・由来

この言葉は、大いに驚くという意味の「大驚」と、顔色を変えるという意味の「失色」を合わせた語です。
「失色」は、中国の歴史書『漢書かんじょ』の霍光伝かくこうでん(= 前漢の重臣・霍光かくこうの伝記)にも見える古い言葉です。
霍光が、行いの乱れた王をどうすべきかと問いかけたとき、居並ぶ臣下たちが驚いて色を失い、誰も意見を言えなかったという場面で使われています。

四字の形は、中国の小説『三国志演義』の第二十四回に、次のように出てきます。

忽見曹操帶劍入宮,面有怒容,帝大驚失色。
(ふと見ると曹操が剣を帯びて宮中に入ってきて、顔には怒りの色があった。帝はひどく驚いて顔色を失った。)

謀反を企てた董承とうじょうたちを処刑した曹操が、怒りの収まらないまま、董承の妹の董貴妃を殺そうと剣を帯びて宮中に乗り込んできた場面です。

使い方・例文

  • 社長が突然辞任すると聞かされ、役員たちは大驚失色した。
  • 留守中に空き巣に入られたと知り、母は大驚失色の面持ちで警察に電話した。
  • 試合前に主将のけがを告げられ、監督は大驚失色して言葉を失った。
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類義語・関連語

ひどく驚いたり、驚きや恐れで顔色が変わったりすることを表す語です。

  • 顔色を失う(がんしょくをうしなう):
    心配や恐れで顔が真っ青になること。意外な事態に対処しきれない様子。
  • びっくり仰天(びっくりぎょうてん):
    非常に驚くこと。

「大驚失色」と類義語の違い

どれも強い驚きを表しますが、「顔色を失う」は驚きだけでなく心配や恐れで青ざめる場合にも使い、「びっくり仰天」は顔色の変化までは言いません。
「大驚失色」は、大きな驚きで顔色が変わるところまでを一語で表します。

語句きっかけ顔色の変化
大驚失色
(たいきょうしっしょく)
大きな驚き変わる
顔色を失う
(がんしょくをうしなう)
驚き・心配・恐れ青ざめる
びっくり仰天
(びっくりぎょうてん)
大きな驚き言わない

英語表現

as white as a sheet

ショックなどで、顔が真っ青になっている様子。

When she heard the news, she went as white as a sheet.
(その知らせを聞いて、彼女は顔が真っ青になった。)

『北史演義』では孝武帝が公主の死に大驚失色する

中国の歴史小説『北史演義』の第三十八巻にも、この四字の形が出てきます。
北魏の孝武帝のもとに、平原公主が亡くなり、遺体が宮中に運ばれてきたという知らせが届く場面です。

帝大驚失色,曰:「屍何在?」
(帝はひどく驚いて顔色を失い、「遺体はどこにあるのか」と言った。)

このあと帝は、公主が丞相や諸王に追い詰められて亡くなったと聞かされ、激しく怒ります。

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