三字熟語

天邪鬼

(あまのじゃく)

人の意見や望みに、わざと逆らってばかりいるひねくれた人。

異形:天の邪鬼

6文字の言葉 / 「あ」から始まる言葉
天邪鬼 ことば
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意味

「天邪鬼(あまのじゃく)」とは、何かにつけて、わざと人の意向と反対のことをする人のことです。
「天邪鬼な性格」のように、そうしたひねくれた性質やふるまいを言うこともあります。
もとは民話に出てくる悪い鬼の名前で、仏像で仁王におうや四天王の足の下に踏まれている小鬼も、同じ名前で呼ばれます。

語源・由来

この言葉は、もともと昔話や伝説に登場する想像上の悪者の名前です。
人の心の中を探るのがうまく、口まねや物まねをして人に逆らい、最後には退治される役回りで語られてきました。
よく知られているのが昔話「瓜子姫うりこひめ」で、天邪鬼は姫をさらって木に縛りつけ、姫になりすまして嫁入りしようとします。

天邪鬼は、日本神話で天稚彦あめのわかひこに仕えていた女神、天探女あまのさぐめと関わりがあるとされます。
口まねをすることから、秋田県や群馬県では山彦やまびこをこの名で呼びます。
人に逆らうこの鬼の性質から、わざと逆らうひねくれ者を指す今の意味が生まれました。
「あまんじゃこ」「あまんじゃく」「あまのざこ」などの言い方もあります。

石の下にかがみこんで重みを支える天邪鬼の石像
重い石の下にかがむ天邪鬼の像(堺市・本願寺堺別院)
(写真:Hyppolyte de Saint-Rambert、Wikimedia Commons/CC BY 4.0)
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使い方・例文

  • 弟は天邪鬼で、早く寝なさいと言われるほど夜更かしをする。
  • 「行かない」と答えたのは天邪鬼な性分のせいで、本当は行きたかった。
  • みんなが賛成すると反対したくなるのだから、我ながら天邪鬼だと思う。

類義語・関連語

どれも、素直でなくひねくれた人を言う語です。

  • へそ曲がり(へそまがり):
    性質がひねくれていて素直でないこと。また、その人。
  • つむじ曲がり(つむじまがり):
    性質がねじけていて、人の言うことに素直に従わない人。

仏像に踏まれる「天邪鬼」

仏教では、天邪鬼を「海若」とも書きます。
毘沙門天びしゃもんてん(= 仏教を守る四天王の一人)の像の鎧よろいの腹の部分に付いた鬼面を、海若あまのじゃくと呼びました。
のちに、毘沙門天が足の下に踏みつけている小鬼も「あまのじゃく」と呼ぶようになりました。
海若という名は、中国の『荘子そうじ』秋水篇に出てくる水の神の名でもあります。

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