意味
「茨の道(いばらのみち)」とは、苦しみや困難の多い人生や境遇のたとえです。
「いばらみち」ともいい、「荊の道」「棘の道」と書くこともあります。
語源・由来
この言葉は、文字どおりには茨の生えている道を指します。
そこから、困難な状況や苦難の多い人生のたとえとして使われるようになりました。
「茨」の一字だけでも、身に受ける苦難のたとえになります。
使い方・例文
- 親の反対を押し切り、画家という茨の道を選んだ。
- 優勝までの道のりは、けがが続く茨の道だった。
- 自分で会社を起こすのは茨の道だと覚悟している。
類義語・関連語
「茨の道」と同じく、苦しみや困難の多さを表す言葉です。
- 艱難辛苦(かんなんしんく):
困難に出会い、つらい思いをして苦しみ悩むこと。 - 前途多難(ぜんとたなん):
これから先に多くの困難が待ち受けている様子。 - 辛酸をなめる(しんさんをなめる):
つらく苦しい目にさんざんあうこと。
英語表現
rocky road
苦労の多い時期や道のり。
Her career has been a rocky road.
(彼女の仕事人生は茨の道だった。)
「いばら」はとげのある木の総称
「いばら」は一つの植物の名ではなく、バラやカラタチなど、とげのある低木をまとめて呼ぶ言葉です。
野山に生えるノイバラなど、バラ科バラ属の低木を指すこともあります。
古くは「うばら」「うまら」「むばら」ともいい、『万葉集』巻二十には、防人として旅立つ丈部鳥が「うまら」を詠んだ、次の歌があります。
道の辺の茨の末に延ほ豆のからまる君を離れか行かむ
(道ばたのいばらの枝先にからみつく豆のつるのように、すがりついてくる君を残して、別れて行くのだろうか)
この歌のいばらは苦難のたとえではなく、豆のつるが絡みつく道ばたの木として詠まれています。

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