意味
「嘘から出た実(うそからでたまこと)」とは、嘘や冗談のつもりで言った話が、思いがけず現実になってしまうという意味です。
「実」という漢字はここでは「じつ」や「み」ではなく、「まこと」と読みます。
語源・由来
「嘘から出た実」は江戸時代から使われてきたことわざで、江戸いろはかるたの「う」の札にも採られています。
古い絵札には、遊女が指をつめる場面が描かれていました。
使い方・例文
意図しない結果に対する「驚き」や「皮肉な展開」を語る場面で使われます。
家庭や学校、友人との会話など、日常的なシーンで多く用いられます。
例文
- 仮病で休んだ日に熱が出るなんて、まさに嘘から出た実だ。
- 冗談のつもりの結婚話が嘘から出た実となり、来月挙式する。
- 宝くじの当選を吹聴していたら、本当に嘘から出た実となった。
類義語・関連語
「嘘から出た実」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
英語表現
「嘘から出た実」を英語で表現する場合、以下の定型句が適切です。
Many a true word is spoken in jest
「多くの真実が冗談の中で語られる」という意味です。
ふざけて言ったことが実は真実を突いていたり、現実になったりする状況で使われます。
Don’t be so sure it’s a joke; many a true word is spoken in jest.
(ただの冗談だと思い込むなよ。冗談の中に真実があるとも言うからね。)
おかる、「実から出た嘘」と切り返す
人形浄瑠璃『仮名手本忠臣蔵』(1748年)の七段目、祇園の一力茶屋の場面にこの言葉が出てきます。
大星由良之助がおかるに女房になってくれと持ちかけ、おかるが「嘘ぢや」とかわすと、由良之助は次のように口説きます。
サうそから出た実でなければ根がとげぬ
(嘘から出た実でなければ、思いは遂げられない)
おかるはこれを裏返して、あなたの言葉は嘘から出た実ではなく、実から出た嘘ばかりだと切り返しています。











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