意味
「冷酷無比(れいこくむひ)」とは、思いやりがなくむごい様子が、他に比べるものがないほど甚だしいことです。
この上なく残酷で非情な様子を表し、相手の行動や性質を強く非難する気持ちを込めて使われます。
- 冷酷(れいこく):心が冷たく、情け容赦がないこと。
- 無比(むひ):並ぶものがないこと。
使い方・例文
- 彼は利益のために人を切り捨てる冷酷無比な男だ。
- 敵の冷酷無比な攻撃により村は焼け落ちた。
- 彼女は冷酷無比な決断を下し、長年の友人を解雇した。
類義語・関連語
「冷酷無比」の類義語には、以下のような言葉が挙げられます。
- 冷酷非道(れいこくひどう):
冷たくむごく、人としての道に外れていること。 - 残忍非道(ざんにんひどう):
ためらいなく人を傷つけ、人としての道に外れていること。 - 無慈悲(むじひ):
思いやりの心がなく、情け容赦がないこと。 - 酷薄(こくはく):
極めてむごく、人情が薄いこと。
「冷酷無比」と類義語の違い
これらの言葉はどちらも残酷さを表しますが、相手を非難するポイントに明確な違いがあります。
「冷酷無比」は残酷さの程度が他に比べるものがないほど高いことを強調し、「冷酷非道」は行いが人の道から完全に外れているという道徳的な悪さを指摘します。
対義語
「冷酷無比」の対義語には、以下のような言葉が挙げられます。
- 慈悲深い(じひぶかい):
情け深く、あわれみの心が非常に深いこと。 - 温情(おんじょう):
温かい思いやりの心。 - 仁愛(じんあい):
思いやりの心を持って人を愛すること。
英語表現
ruthless
意味:無慈悲で冷酷な様子。
He is a ruthless dictator.
(彼は冷酷無比な独裁者です。)
cold-blooded
意味:感情を持たず冷酷であること。
It was a cold-blooded act with no sign of remorse.
(それは一切の後悔も見せない、冷酷無比な行為でした。)
探偵小説家の小酒井不木、リチャード三世を「冷酷無比」と
医学者で探偵小説家の小酒井不木は、1925年(大正14年)の『近代犯罪研究』で、シェイクスピアが描いたリチャード三世を「冷酷無比の男」と呼びました。
そのうえで、それでも戦場の露営では自分が殺した者たちの亡霊に悩まされた、と続けています。
並ぶ者のない冷たさを言う「冷酷無比」が、その男でさえ良心に苦しんだという話を際立たせています。









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