汚名返上

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慣用句 四字熟語
汚名返上
(おめいへんじょう)

8文字の言葉」から始まる言葉

一度貼られてしまったマイナスのレッテルや不本意な評価は、ただ待っていても剥がれることはありません。
自らの行動と目に見える結果によって、その理不尽な評価を世間へ突き返す強い反骨心を表すのが、「汚名返上」(おめいへんじょう)です。

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意味

「汚名返上」とは、着せられた悪い評判を、新たな成果や努力によってぬぐい去り、本来の信用を取り戻すこと。

  • 汚名(おめい):不名誉な評判。悪い噂。
  • 返上(へんじょう):受け取ったものを返すこと。転じて、自分にふさわしくないものを退けること。

語源・由来

特定の歴史的な物語(故事成語)に由来する言葉ではなく、「汚名」と「返上」という二つの熟語が直接組み合わさって生まれた言葉です。
実は四字熟語としては比較的新しい表現であり、『広辞苑』に掲載されたのは2008年(第六版)からと、辞書への正式な収録はごく最近のことです。

言葉の鍵となる「返上」は、本来「君主など目上の人から与えられたものを返す」というへりくだった動作を表します。
そこから転じて、世間や他者から一方的に着せられた「不名誉な評価(汚名)」に対して、「私にはふさわしくないので、お返しします」と自らの成果をもってしりぞける、という強い意志を持った意味合いで定着しました。

使い方・例文

「汚名返上」は、失敗によって失った信用を、次の機会で素晴らしい結果を出すことによって取り戻した(取り戻そうとする)場面で使われます。

  • 前回のテストでの赤点をバネに猛勉強し、見事に汚名返上を果たした。
  • 不調が続いていたエースストライカーが、決勝ゴールを決めて汚名返上した。

類義語・関連語

「汚名返上」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 名誉挽回(めいよばんかい)
    失ってしまった信用や良い評価を、再び取り戻すこと。
  • 雪辱(せつじょく)
    勝負に負けた恥や悔しさを、次に勝つことによってすすぐこと。
    「雪辱を果たす」のように使います。
  • 名誉回復(めいよかいふく)
    不当に損なわれた名誉を元の状態に戻すこと。

英語表現

「汚名返上」を英語で表現する場合、疑いを晴らす、あるいは名誉を回復するといった表現を使います。

clear one’s name

意味:潔白を証明する、汚名をすすぐ

  • He worked hard to clear his name.
    彼は汚名返上のために懸命に努力した。

redeem oneself

意味:名誉を回復する、失敗の埋め合わせをする

  • She has a chance to redeem herself in the next game.
    彼女には次の試合で汚名返上するチャンスがある。

「汚名返上」と「名誉挽回」の決定的な違い

「汚名返上」と全く同じ場面で使われる言葉に「名誉挽回」があります。
どちらも「失敗から立ち直って評価を回復する」という意味ですが、言葉のベクトル(方向性)に明確な違いがあります。

「名誉」は自分にとってプラスの要素、「汚名」はマイナスの要素です。
そのため、「名誉挽回」は自分の手元から離れてしまったプラスの評価を「再び手元に引き寄せる(挽回)」という、プラスを求める動作になります。
一方の「汚名返上」は、他者から押し付けられたマイナスの評価を「相手に返す(返上)」という、マイナスをはねのける動作になります。

かつての自分の輝きを取り戻すことに焦点を当てるか、それとも、着せられたマイナスの評価を自らの力ではねのけることに焦点を当てるか。
同じような再起の状況でも、その時の心理状態や目的によって使い分けてみると、言葉の解像度がより高くなるかもしれません。

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