ことわざ

歌は世につれ世は歌につれ

(うたはよにつれよはうたにつれ)

流行歌は時代の変化に合わせて変わり、世の中も歌に影響されて変わること。

短縮形:歌は世につれ

14文字の言葉」から始まる言葉
歌は世につれ世は歌につれ ことば
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意味

「歌は世につれ世は歌につれ」とは、歌(流行歌)は世の中の時勢や成り行きにつれて変化し、世の中のありさまもまた、歌の流行に影響されて変化していくという意味です。

「世」は時代や社会情勢を指し、「つれ」は「連れる(伴う、一緒に行く)」という意味です。
時代が歌を生み出し、その歌が人々の心や社会の空気を形作っていくという、文化と社会の相互作用を表現しています。

語源・由来

明確な古典の出典や、誰が最初に言ったかという確かな記録はありません。
蓄音機やラジオの普及によって、大衆の間で「流行歌」という概念が根付いた近代以降に定着した言い回しだと考えられています。

特に昭和の時代には、テレビやラジオの音楽番組で名司会者たちが「歌は世につれ、世は歌につれ…」と情緖たっぷりに語りかける名口上(ナレーション)として頻繁に使われ、広く一般大衆の心に浸透していきました。

使い方・例文

「歌は世につれ世は歌につれ」は、流行歌の歌詞や曲調と、その当時の社会情勢を関連付けて語る場面で使われます。

  • 昭和のヒット曲の力強さを聴くと、まさに歌は世につれ世は歌につれだと実感する。
  • 歌は世につれ世は歌につれで、流行歌にSNS時代の悩みが表れている。
  • 失恋ソングから公衆電話が消え、歌は世につれ世は歌につれを痛感した。

英語表現

「歌は世につれ世は歌につれ」が持つ「文化と社会の双方向の作用」を完全に表す単一の英語のことわざはありません。しかし、西洋の芸術論における2つの有名な定型表現を組み合わせることで、それぞれのニュアンスを説明できます。

Art imitates life

意味:芸術は人生(現実)を模倣する。
古代ギリシャのアリストテレスの模倣論に端を発する表現です。現実社会の出来事や人々の感情が芸術作品(歌)に反映されるという、「歌は世につれ」の側面によく合致します。

The movie is a perfect example of how art imitates life.
(その映画は、いかに芸術が現実を模倣するかを示す完璧な例だ。)

Life imitates art

意味:人生(現実)は芸術を模倣する。
19世紀の作家オスカー・ワイルドが提唱した「人生こそが芸術を模倣する」という逆説的な主張から定着した表現です。作られた歌や芸術が、人々の価値観や社会のあり方に影響を与えていくという「世は歌につれ」の側面を表しています。

Sometimes, life imitates art in the most unexpected ways.
(時として、現実は最も予期せぬ形で芸術を模倣する(影響を受ける)。)

ヒット曲は時代が選ぶ

平和な時代には穏やかな恋の歌が流行り、社会が不安定な時期には応援歌や現実逃避できる明るい曲がヒットすることがあります。
作り手が意図的に時代に合わせているわけではなくとも、人々が「今、求めている言葉やメロディー」を無意識に選び取ることで、結果的にヒット曲が生まれます。

そうして生まれた曲が街中に流れることで、今度はファッションや行動様式、社会の価値観にまで影響が波及していきます。

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