三字熟語 故事成語

帰去来

(ききょらい)

官職を辞め、故郷に帰ろうとすること。またその心境。


5文字の言葉 / 「き・ぎ」から始まる言葉
帰去来 ことば
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意味

「帰去来(ききょらい)」とは、役人としての勤めを辞めて、そのまま故郷へ帰ろうとすること、またはそう望む気持ちを指します。
「きこらい」とも読みます。

語源・由来

「帰去来」は、中国・東晋の詩人陶淵明とうえんめいが書いた「帰去来辞」という作品の書き出しの一句から生まれた言葉です。
陶淵明は、旧暦8月から冬にかけての80日あまり地方の役人を務めていましたが、武昌で妹が亡くなったのを機に自ら職を辞したと、この作品の序文に記しています。

作品の書き出しには、次のようにあります。

帰りなんいざ、田園将に蕪れなんとす、胡ぞ帰らざる
(さあ、帰ろう。田畑は荒れ果てようとしている、なぜ帰らないのか。)

この「帰りなんいざ」にあたる原文「帰去来兮」の初めの三字が、そのまま「帰去来」という言葉になりました。
「去」「来」は語調を整える助辞(= それ自体は意味を持たない語)で、「さあ帰ろう」と自分自身に帰郷を促す掛け声のような働きをしています。

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使い方・例文

  • 定年退職を機に、帰去来の思いを胸に生まれ故郷へ戻った。
  • 都会の暮らしに疲れ果て、いよいよ帰去来を決意したという。
  • 祖父は「帰去来」の一句を口ずさみながら、庭の畑仕事に精を出した。

類義語・関連語

この言葉と同じように、俗世を離れて田舎で静かに暮らす様子を表す言葉には、次のようなものがあります。

  • 悠々自適(ゆうゆうじてき):
    俗事にわずらわされず、自分のペースでのんびりと暮らすこと。
  • 晴耕雨読(せいこううどく):
    晴れた日は畑を耕し、雨の日は家で読書をして過ごすこと。

「桃源郷」のもとの物語も、帰去来と同じ陶淵明の作

「帰去来辞」を書いた陶淵明とうえんめいは、理想郷を意味する「桃源郷」という言葉のもとになった物語「桃花源記」の作者でもあります。
漁師が思いがけず迷い込んだ先で、争いの及ばない別世界で穏やかに暮らす人々に出会うという筋立てです。

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