「神」にまつわることわざ・慣用句・四字熟語一覧。信仰や教訓が込められた言葉

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「神」にまつわる ことわざ・慣用句・四字熟語 テーマ別まとめ

人知を超越した存在である「神」は、古くから日本人の生活や精神と深く結びついてきました。
目に見えない力を畏れ敬う心理や、人生の教訓を託した数多くの言葉が存在します。
「神」という文字が含まれることわざ・慣用句・四字熟語をまとめました。

ことわざ

  • 正直の頭に神宿る(しょうじきのこうべにかみやどる):
    嘘偽りなく誠実に生きる人は、必ず神の加護を受けられるという教え。
  • 神は見通し(かみはみとおし):
    人間の隠れた悪事や心の中は、すべて神に見抜かれているという戒め。
  • 神は非礼を受けず(かみはひれいをうけず):
    神は礼儀に欠ける願いを退けるため、何事においても礼節を尽くすべきという教訓。
  • 苦しい時の神頼み(くるしいときのかみだのみ):
    普段は信仰心がない人でも、困窮した時だけ神仏に助けを求める調子の良い心理。
  • 捨てる神あれば拾う神あり(すてるかみあればひろうかみあり):
    見放す人がいる一方で助けてくれる人も必ず現れるという、世の中の救いの真理。
  • 人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ):
    できる限りの努力をした後は、静かに天の意志に結果をゆだねる潔い覚悟。
  • 民の声は神の声(たみのこえはかみのこえ):
    一般民衆の意見は神の言葉と同様に、権力者が尊重して耳を傾けるべき絶対的なもの。
  • 触らぬ神に祟りなし(さわらぬかみにたたりなし):
    余計な関わりさえ持たなければ、無用の災難や面倒を招かずに済むという処世術。
  • 挨拶は時の氏神(あいさつはときのうじがみ):
    争い事を仲裁してくれる人は、氏神様のように尊いため素直に従うべきという道理。
  • 御神酒上がらぬ神はない(おみきあがらぬかみはない):
    人に頼み事をする際は、神への供え物と同様に贈り物や機嫌取りも有効な手段。
  • 出雲の神より恵比寿の紙(いずものかみよりえびすのかみ):
    遠くの神に祈るより、目の前の現金や利益のほうが大切であるという現実的な考え方。
  • 稼ぐに追い付く貧乏神(かせぐにおいつくびんぼうがみ):
    一生懸命働いて収入を得ても、それ以上の出費が重なり貧困から抜け出せない状態。
  • 仏ほっとけ神構うな(ほとけほっとけかみかまうな):
    他人の事情には一切干渉せず、自分の行動だけに専念すべきという突き放した表現。
  • 七つ前は神の子(ななつまえはかみのこ):
    七歳までの幼児は神の領域に属すると考え、無事な成長を願って大切に扱った習俗。

慣用句

  • 神業(かみわざ):
    人間の能力を超越したかのような、極めて巧みで素晴らしい技術や行為。
  • 神隠し(かみかくし):
    神や天狗に連れ去られたかのように、人が突然行方不明になってしまう不可解な現象。
  • 神ならぬ身(かみならぬみ):
    全知全能の神とは異なり、間違いを犯しやすく能力に限界がある人間の状態。
  • 祟り(たたり):
    神仏や怨霊が、人間の悪い行いに対して怒りや恨みから恐ろしい災いを下す働き。
  • 罰が当たる(ばちがあたる):
    日頃の悪い行いの報いとして、神仏などから厳しい懲らしめを受ける状況。
  • 死神(しにがみ):
    死をもたらす神から転じ、関わることで周囲に不吉な出来事や不幸を招く人物の例え。
  • 疫病神(やくびょうがみ):
    伝染病をもたらす神から転じ、次々と厄介事や災難を引き起こす嫌われ者の象徴。
  • 貧乏神(びんぼうがみ):
    とり憑かれると貧困に陥る神から転じ、金銭的な不運や損害をもたらす原因の例え。
  • 福の神(ふくのかみ):
    人々に幸福や富を与える神から転じ、思いがけない幸運や利益をもたらしてくれる人。

四字熟語

  • 天佑神助(てんゆうしんじょ):
    天や神からの思いがけない助けにより、予期せぬ幸運に恵まれる状況。
  • 敬天愛人(けいてんあいじん):
    天を敬い他者を深く愛するという人としての根本的な在り方。西郷隆盛の座右の銘。
  • 神出鬼没(しんしゅつきぼつ):
    どこから現れどこへ消えるか予測できないほど、自由自在に素早く出没する様子。
  • 神機妙算(しんきみょうさん):
    まるで神のなせる技のように、絶妙に計算し尽くされた優れた作戦。
  • 神算鬼謀(しんさんきぼう):
    人間の知恵をはるかに超えた、極めて巧みで優れている計略や企み。

「貧乏神」を神と呼ぶ国

一神教の文化とは異なり、日本には人間に害を与える存在も「神」として扱う独自の言葉があります。
これは自然界のあらゆるものに魂が宿るとする考え方が背景にあり、「八百万の神」という表現にも表れています。

人々は恵みを与える存在だけでなく、恐ろしい疫病や災害をもたらす力も神として畏れ、名前をつけて祀ることで怒りを鎮めようとしました。
疫病神や貧乏神は江戸時代の絵画や滑稽本にも登場しており、民間信仰の中で具体的な姿を与えられた神として長く描かれてきました。

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