【特集】「幽霊・お化け」に関することわざ・慣用句・故事成語・四字熟語一覧

【特集】「幽霊・お化け」に関することわざ・慣用句・故事成語・四字熟語一覧 特集
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幽霊やお化け、妖怪といった超自然的な存在は、古くから人々の想像力をかき立て、恐れや畏敬の対象となってきました。そうした存在にまつわる言葉は、日本語の中に数多く残されています。

「幽霊・お化け」に関連する言葉

「幽霊・お化け」というテーマに関連する、主なことわざや慣用句、四字熟語などを紹介します。

「幽霊・お化け」に関する ことわざ

  • 幽霊の正体見たり枯れ尾花(ゆうれいのしょうたいみたりかれおばな):
    江戸時代の俳人・横井也有の句が由来とされ、恐怖の正体を確かめれば取るに足らないものだったとわかる、疑心暗鬼を戒める言葉。
  • 疑心暗鬼を生ず(ぎしんあんきをしょうず):
    中国の書物『列子』にある、なくした斧を疑って隣人を怪しんだ話に由来。疑いの心が生まれると、何でもないものまで恐ろしく見えてくる。
  • 死人に口なし(しにににんくちなし):
    死んだ者は弁解も反論もできず、罪を着せられても無実を証明できない。江戸時代の川柳集『柳多留』にも見える古い言い回し。
  • 無い袖は振れぬ(ないそではふれぬ):
    着物の袖に財布を入れていた江戸時代の習慣に由来。持っていない金銭は、袖を振る動作のように差し出しようがないというたとえ。

「幽霊・お化け」に関する慣用句

  • 幽霊が出る(ゆうれいがでる):
    まるで幽霊が出そうなほど人の気配がなく、ひどく寂れているさまを形容する言葉。老朽化した建物や閑散とした店にも使われる。
  • 幽霊部員(ゆうれいぶいん):
    部やサークルに籍だけを置き、実際の活動にはほとんど顔を出さない人を指す学生言葉。姿が見えないことを幽霊にたとえた表現。
  • 狐につままれる(きつねにつままれる):
    古来、人を化かす存在とされてきた狐にちなみ、思いがけない出来事に見舞われて何が起きたのか分からず、ぼんやりするさま。
  • この世のものではない
    美しさや恐ろしさがあまりに強烈で、人間の理解や常識を超えており、とても現実の世界に属するものとは思えないほどであることを表す言い方。
  • 背筋が寒くなる(せすじがさむくなる):
    強い恐怖や不安に襲われ、背中がぞくりと冷え込むような感覚を覚えること。緊迫した場面や不気味な体験の描写にもよく用いられる。
  • 身の毛がよだつ(みのけがよだつ):
    「よだつ」は毛が逆立つという意味の古語で、平家物語にも見える表現。強い恐怖のあまり全身の毛穴が総毛立つようなさまを表す。
  • 影も形もない(かげもかたちもない):
    室町時代の謡曲にも見える古い言い回しで、そこに存在した痕跡すら何一つ残らず、跡形もなく消え去ってしまった状態を指す。
  • 魔が差す(まがさす):
    仏道修行の妨げになるとされた仏教語「魔羅」が語源とされ、心に魔物が入り込んだかのように、ふと出来心で悪事を働いてしまうこと。

「幽霊・お化け」に関する四字熟語

  • 魑魅魍魎(ちみもうりょう):
    中国の古典『春秋左氏伝』に由来し、山や川、木石などの自然物から生まれるとされる妖怪の総称。悪人がはびこる様子にもたとえる。
  • 百鬼夜行(ひゃっきやこう):
    平安時代の説話集に多く登場する言葉で、当時の貴族たちは出現するとされる日には夜の外出を控えたと伝わる、鬼や妖怪が列をなす光景。
  • 神出鬼没(しんしゅつきぼつ):
    中国の兵法書『淮南子』が出典で、鬼神のように前触れもなく現れては跡形もなく消える、用兵に長けた者の身のこなしをたとえた語。
  • 怪力乱神(かいりきらんしん):
    『論語』述而篇にある「子、怪力乱神を語らず」に由来。孔子が理性を重んじ、不思議な現象や存在について語らなかったことを示す。

「幽霊・お化け」に関するその他の言葉

  • 妖怪(ようかい):
    人間の知恵や科学では説明のつかない不思議な力を持つとされる、超自然的な存在を指す総称。各地の伝承や民話に数多く登場する。
  • 物の怪(もののけ):
    平安時代、原因不明の病や災いをもたらすと信じられた正体不明の霊。『源氏物語』でも人に取り憑く場面が繰り返し描かれる。
  • 怨霊(おんりょう):
    強い恨みを抱いたまま亡くなり、生きている人々にたたりをなすとされる霊。菅原道真や平将門など歴史上の人物の例が知られる。
  • 生霊(いきりょう):
    生きている人間の強い怨念や思いが本体を離れ、他人に取り憑いて災いをもたらすとされるもの。『源氏物語』の六条御息所が有名。
  • 地縛霊(じばくれい):
    自分の死を受け入れられず、亡くなった土地や建物から離れられずにいるとされる霊。心霊研究家・中岡俊哉が生んだ造語とされる。
  • 人魂(ひとだま):
    夜の空をふわふわと漂う青白い火の玉で、死者の魂が姿を変えたものと古くから信じられてきた。骨のリン成分の発光とする説もある。
  • 憑依(ひょうい):
    霊や魔物など目に見えない何かが人や物に乗り移り、その心や体を思うままに支配してしまうこと。降霊術や祈祷を語る文脈でよく登場する。
  • 怪談奇談(かいだん/きだん):
    幽霊や妖怪などにまつわる、不思議で恐ろしい出来事を語り聞かせる話の総称。江戸時代には夏の納涼として百物語が盛んに催された。

まとめ – 幽霊・お化けに関連する言葉を学ぶ

幽霊やお化けに関連する言葉を、その意味とともに紹介しました。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」や「疑心暗鬼を生ず」のように人間の心理や疑念を戒めるものから、「魑魅魍魎」「百鬼夜行」のように悪事がはびこる社会を例えるもの、また「身の毛がよだつ」ような直接的な恐怖感を表すものまで、実に多様です。

これらの言葉は、目に見えない存在への恐れや想像力が、人々の暮らしや価値観、さらには社会のあり様を映し出す鏡として、古くから深く結びついてきたことを示しています。

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