ことわざ 二字熟語 故事成語

画餅

(がべい)

実際には何の役にも立たないもの。実現の見込みがない計画。「絵に描いた餅」と同じ意味。


3文字の言葉か・が」から始まる言葉
画餅 ことば
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意味

「画餅」は、実際には何の役にも立たない、絵空事のような計画や物事を指す言葉です。

  • (が):描いた絵。
  • (べい):もち。

「絵に描いた餅」を漢字二文字で表現した言葉です。
どれほど美味しそうに描かれた餅の絵であっても、実際に食べて空腹を満たすことはできません。
このことから、中身を伴わない机上の空論や、見かけだけで価値のない物事を批判的に指す際に用いられます。

語源・由来

「画餅」の由来は、中国の歴史書『三国志』魏志・盧毓伝に記された逸話にあります。

魏の皇帝である明帝が、部下の人材登用について「名声だけで中身のない者を選んではならない。
名声とは、地面に描いた餅(画餅)のようなもので、実際に食べることはできないのだ」と語りました。
評判ばかりが先行して実力が伴わないことを戒めたこの言葉が、やがて「実現不可能な計画」という意味で定着しました。

なお、「画餅」は現代日本語では 「がべい」 と読むのが一般的です。
一方、漢文の訓読や学術的な文脈では 「がひょう」 と読まれることもあります。

使い方・例文

理想ばかりが高く、具体的な手段や予算が伴っていない状況で使われます。
「絵に描いた餅」よりも硬い表現として、公的な場や文章の中で好まれます。

例文

  • 週末のキャンプ計画は、大雨の予報で画餅に終わった。
  • 彼の壮大な夢も、資金がなければ画餅に過ぎない。
  • ダイエットの完璧な予定表を作ったが、三日で画餅となった。

類義語・関連語

「画餅」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 絵に描いた餅(えにかいたもち):
    「画餅」と全く同じ意味を持つ和語。日常会話ではこちらが最も一般的です。
  • 机上の空論(きじょうのくうろん):
    頭の中だけで考えた、現実に即していない理論や計画。
  • 空中楼閣(くうちゅうろうかく):
    根拠のない空想や、現実味のない計画のこと。

対義語

「画餅」とは対照的な意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 有言実行(ゆうげんじっこう):
    口にしたことを必ず成し遂げること。
  • 地に足がつく(ちにあしがつく):
    考え方や行動が現実的で堅実なさま。

英語表現

「画餅」を英語で表現する場合、以下のようなフレーズが使われます。

a pie in the sky

直訳:「空に浮かぶパイ」
日本語の「絵に描いた餅」に近く、魅力的ながら実現不可能な計画を指します。

His business plan is just a pie in the sky.
(彼の事業計画は、ただの画餅だ。)

castles in the air

直訳:「空中の城」
土台のない空想や、非現実的な夢物語を指す際に使われる定型表現です。

Stop building castles in the air and face reality.
(画餅を描くのはやめて、現実を見なさい。)

この言葉に部下が返した答え

「名は地に描いた餅のようなもの」と言われた盧毓は、その場で反論しています。
『三国志』魏志の盧毓伝によれば、盧毓は「名声は並外れた人物を見つけるには足りませんが、普通の士を得るには役立ちます」と答えました。

続けて、普通の人は教えを恐れ善を慕い、そのうえで名が立つのだから、名声そのものを憎むべきではない、と述べています。
評判を退けた皇帝と、評判にも使い道があるとした担当官のやり取りが、この言葉の出てくる場面です。

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