【特集】「慌てる」に関することわざ・慣用句・故事成語・四字熟語一覧

慌てる様子 【特集】ことわざ・慣用句・四字熟語
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予期せぬ出来事に遭遇したり、時間に追われたりして、心が乱れ、落ち着きを失ってしまう「慌てる」という状況。日本語には、そうした様子や、慌てることへの戒めを表す言葉が数多く存在します。

ここでは、「慌てる」に関連することわざ、慣用句、四字熟語などを分類して紹介します。

「慌てる」に関連する言葉

「慌てる」というテーマに関連する、主なことわざや慣用句、四字熟語などを紹介します。

ことわざ

  • 急いては事を仕損じる(せいてはことをしそんじる):
    慌てて物事を行うと、かえって失敗しやすいという戒め。
  • 慌てる乞食は貰いが少ない(あわてるこじきはもらいがすくない):
    慌てて行動すると、かえって得るものが少なくなるというたとえ。落ち着いて行動することの重要性を説く。
  • 急がば回れ(いそがばまわれ):
    急いでいる時こそ、危険な近道より安全確実な遠回りを選ぶほうが、結果的に早く着くということ。慌てることへの戒め。

慣用句

  • 泡を食う(あわをくう):
    ひどく慌てる、驚いてうろたえる様子。
  • 色を失う(いろをうしなう):
    驚きや恐怖で、顔色が青ざめるほど動揺する様子。
  • 顔色なし(がんしょく(かおいろ)なし):
    相手の勢いや優れた点に圧倒されたり、驚き慌てたりして、顔色(元気)がなくなること。
  • 肝を冷やす(きもをひやす):
    非常に驚いたり、恐ろしい目にあったりして、ひやりとすること。
  • 気が動転する(きがどうてんする):
    予期しない出来事に遭遇し、心が混乱して落ち着きを失うこと。
  • 腰を抜かす(こしをぬかす):
    ひどく驚いたり、恐れたりして、立ち上がれなくなるほど慌てる様子。
  • 尻に火が付く(しりにひがつく):
    物事が差し迫って、慌てふためく様子。
  • 血相を変える(けっそうをかえる):
    興奮したり、激怒したり、またはひどく慌てて顔色が変わる様子。
  • 正気を失う(しょうきをうしなう):
    ひどく慌てたり、動揺したりして、普段の冷静な判断力を失うこと。
  • 手足の置き所がない(てあしのおきどころがない):
    極度に緊張したり、恥ずかしかったり、あるいはひどく慌てたりして、動作がぎこちなくなり、どうしてよいか分からなくなる様子。
  • 度を失う(どをうしなう):
    予期せぬことに驚き、慌てて平然とした態度を失うこと。
  • 寝耳に水(ねみみにみず):
    突然の出来事にひどく驚き、慌てることのたとえ。
  • 面食らう(めんくらう):
    予期しない突然の出来事に遭遇し、驚き慌てること。
  • 我を忘れる(われをわすれる):
    何かに夢中になったり、非常に慌てたりして、自分自身のことを忘れてしまう状態。

四字熟語

  • 右往左往(うおうさおう):
    混乱して、あちらへ行ったりこちらへ来たりとうろたえる様子。
  • 驚天動地(きょうてんどうち):
    天を驚かし地を動かすほど、世間を非常に驚かせる出来事。また、その出来事にひどく驚き慌てる様子。
  • 周章狼狽(しゅうしょうろうばい):
    非常に慌てふためき、うろたえ騒ぐこと。

故事成語

  • 青天の霹靂(せいてんのへきれき):
    (「霹靂」は雷のこと)青く晴れた空に突然雷が鳴り響く意から、予期しない突然の出来事に驚き慌てることのたとえ。

まとめ – 慌てる状況を表す言葉

「慌てる」に関連する言葉には、突然の出来事に驚きうろたえる様子を表すもの(例:「泡を食う」「周章狼狽」)や、慌てて行動することの非を説く教訓的なもの(例:「慌てる乞食は貰いが少ない」「急がば回れ」)など、様々な側面があります。

これらの言葉は、私たちが感じる焦りや混乱を的確に表現するだけでなく、時には冷静さを取り戻すためのヒントを与えてくれます。

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