恭謙温和

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四字熟語
恭謙温和
(きょうけんおんわ)

8文字の言葉き・ぎ」から始まる言葉

謙虚に他者を敬い、穏やかで柔和な態度を保つ徳高い人格。
このような人格を表すのが、「恭謙温和」(きょうけんおんわ)です。

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意味

「恭謙温和」とは、うやうやしく他者を敬い、控えめで穏やかな性格であるという意味です。
社会的地位や才能に恵まれていても決して驕らず、周囲に安心感を与える円満な人間性を讃える際に用いられます。

  • 恭謙(きょうけん):他者を敬い、自分はへりくだること
  • 温和(おんわ):落ち着いていて優しく、角がない様子

語源・由来

儒教(じゅきょう)の徳目である「恭謙」と、穏やかさを指す「温和」を重ねた言葉です。
後漢(ごかん)の班昭(はんしょう)が記した『女戒(じょかい)』に、以下の記述があります。

恭謙以自守、卑弱以自持。
(謙虚に身を慎み、自分を低く保つ)

『後漢書(ごかんじょ)』曹世叔妻伝(そうせいしゅくさいでん)

これらが結びつき、控えめで柔和な人格を評する言葉として成立しました。

使い方・例文

恭謙温和」は、目立った功績や高い立場にありながら、威圧感を与えず誰に対しても平等に接する人物を評価する場面で使われます。

  • 卓越した研究成果を上げている教授だが、その態度は常に恭謙温和だ。
  • 新しい指揮者は恭謙温和な性質で、団員たちの能力を上手に引き出す。
  • 彼はどれほど成功を収めても、恭謙温和な姿勢を崩すことがない。

類義語・関連語

「恭謙温和」の類義語には、以下のような言葉が挙げられます。

  • 温厚篤実(おんこうとくじつ):
    人柄が穏やかで情に厚く、誠実で嘘がない様子。
  • 柔和謙抑(にゅうわけんよく):
    性格が優しく穏やかで、自分を低くして他者を立てる状態。

対義語

「恭謙温和」の対義語には、以下のような言葉が挙げられます。

  • 傲岸不遜(ごうがんふそん):
    威張って他者を見下し、礼儀や謙虚さが全くない様子。
  • 尊大不遜(そんだいふそん):
    自分が偉いかのように振る舞い、他者を軽んじる態度。
  • 弱い犬ほどよく吠える(よわいいぬほどよくほえる):
    実力や度胸のない者ほど、自分を大きく見せようと虚勢を張り、威張る様子。

英語表現

humble and gentle

意味: 謙虚で優しい

  • 例文:
    He is admired for his humble and gentle manner.
    彼はその恭謙温和な物腰で称賛されている。

「威張る必要」がない心の余裕

恭謙温和な態度は、自分を大きく見せる必要のない「精神的な安定」から生まれます。

自分の価値を正しく認識している状態では、無理に他者より優位に立とうとする動機が生じません。
この心の余裕が、相手を尊重する「恭謙」や、穏やかな「温和」として表面に現れます。

反対に、内面に自信がないときほど、それを隠すために威圧的な態度を取りやすくなります。
つまり、この振る舞いは単なる作法ではなく、他者の評価に左右されない自律した精神の現れです。

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