「腹・胸」に関することわざ・慣用句・故事成語・四字熟語一覧

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【特集】ことわざ・慣用句・四字熟語

「腹」と「胸」は、どちらも人間の胴体にある部位ですが、日本語の表現においては異なるニュアンスで使われます。「腹」は、「腹を割る」や「腹が黒い」のように、その人の本心や度量、隠された意図を表すことが多いのが特徴です。
一方、「胸」は、「胸が躍る」や「胸を打つ」のように、感情や感動、不安といった心の動きを表すのに用いられます。

「腹を決める」「胸を張る」「面従腹背」など、現代でも日常的に使われる表現が豊富で、腹と胸にまつわる言葉は人間の心の動きを巧みに表現しています。

ここでは、「腹」や「胸」に関連する、主なことわざ・慣用句・四字熟語を紹介します。

「腹・胸」に関する ことわざ

  • 背に腹はかえられぬ(せにはらはかえられぬ):
    目前の重大なことのためには、他の多少の犠牲は仕方がないというたとえ。
  • 腹八分目に医者いらず(はらはちぶんめにいしゃいらず):
    食事を満腹まで食べず、八分目程度に抑えておくのが健康に良いということ。
  • 腹が減っては戦はできぬ(はらがへってはいくさはできぬ):
    空腹の状態では力が出せず、大事な仕事はできないということ。
  • 空き腹にまずいものなし(すきはらにまずいものなし):
    空腹の時には、どんなものでもおいしく感じられること。

「腹・胸」に関する慣用句

腹に関する表現

怒り

  • 腹が立つ(はらがたつ):
    怒りの感情がわくこと。
  • 腹に据えかねる(はらにすえかねる):
    あまりのことに怒りを抑えきれないこと。
  • 腹の虫が治まらない(はらのむしがおさまらない):
    怒りが鎮まらないこと。

本心・決断・覚悟

  • 腹を割る(はらをわる):
    本心を隠さずに、ありのままを話すこと。
  • 腹を探る(はらをさぐる):
    相手の本心や真意がどこにあるか、探ろうとすること。
  • 腹を決める(はらをきめる):
    覚悟を決めること。決心すること。
  • 腹を括る(はらをくくる):
    何が起きても動じないよう、覚悟を決めること。
  • 腹が据わる(はらがすわる):
    覚悟が決まっていて、動じないさま。

性質・態度

  • 腹が黒い(はらがくろい):
    心の中に良くない企みや悪意を持っていること。
  • 太っ腹(ふとっぱら):
    度量が広く、物事に動じないさま。気前がよいさま。
  • 片腹痛い(かたはらいたい):
    相手の言動があまりに滑稽で、聞いているこちらが恥ずかしくなるほどおかしい。

その他

  • 腹を抱える(はらをかかえる):
    おかしくてたまらず、大笑いすること。
  • 腹の皮がよじれる(はらのかわがよじれる):
    おかしくてたまらず、大笑いすること。
  • 自腹を切る(じばらをきる):
    本来組織などが払うべきお金を、自分で負担すること。

胸に関する表現

感動・共感・痛み

  • 胸を打つ(むねをうつ):
    深く感動させること。
  • 胸に響く(むねにひびく):
    心に深く感じ入ること。
  • 胸がいっぱいになる(むねがいっぱいになる):
    感動や喜び、悲しみなどの感情がこみ上げて、心が満たされること。
  • 胸が詰まる(むねがつまる):
    悲しみや感動で感情が高ぶり、息苦しいような感じになること。
  • 胸が痛む(むねがいたむ):
    他人の不幸や苦しみを見聞きして、心が痛むこと。

喜び・期待・興奮

  • 胸が躍る(むねがおどる):
    喜びや期待などで、心がわくわくすること。
  • 胸が高鳴る(むねがたかなる):
    期待や興奮、不安などで心臓がどきどきすること。

安心・すっきり

  • 胸がすく(むねがすく):
    悩みや不満が解消され、気分がすっきりすること。
  • 胸をなでおろす(むねをなでおろす):
    心配事が解決し、ほっとすること。

不安・心配・不快

  • 胸が騒ぐ(むねがさわぐ):
    良くない予感がしたり、心配事で心が落ち着かなかったりすること。
  • 胸糞が悪い(むなくそがわるい):
    非常に不快な気分であること。

態度・姿勢

  • 胸を張る(むねをはる):
    自信を持って、堂々とした態度をとること。
  • 胸を借りる(むねをかりる):
    (相撲や武道などで)自分より実力が上の人に、練習台になってもらう。
  • 胸に手を当てる(むねにてをあてる):
    自分の心に間違いがないか、冷静になって反省すること。

思いを秘める・記憶

  • 胸に秘める(むねにひめる):
    思いや決意などを、口に出さず心の中にしまっておくこと。
  • 胸に刻む(むねにきざむ):
    決して忘れないように、心に深く記憶すること。
  • 胸を焦がす(むねをこがす):
    恋しさや憧れなどで、切なく思い悩むこと。

「腹・胸」に関する四字熟語

  • 面従腹背(めんじゅうふくはい):
    表面上は従うふりをしているが、心の中では反発していること。
  • 胸襟を開く(きょうきんをひらく):
    心の中をすっかり打ち明けること。
  • 抱腹絶倒(ほうふくぜっとう):
    腹を抱えて転げ回るほど大笑いすること。

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