「足(あし)」や「脚(あし)」は、体を支える基盤であり、移動するための重要な部位です。そのため、「足」や「歩く」に関連する言葉は、行動の開始、妨害、移動、あるいは生活の基盤(足元)など、人間の活動の根幹に関わる多様な意味を持って使われています。
「足を引っ張る」「二の足を踏む」「独立独歩」など、現代でも日常的に使われる表現が豊富で、足にまつわる言葉は人間の行動や姿勢を巧みに表現しています。
ここでは、「足」や「脚」、「歩く」に関連する、主なことわざ・慣用句・四字熟語・故事成語を紹介します。
もくじ
「足・脚・歩く」に関する ことわざ
- 千里の道も一歩から(せんりのみちもいっぽから):
どれほど壮大な計画や道のりも、まずは最初の一歩を踏み出すことから始まるというたとえ。 - 悪事千里を走る(あくじせんりをはしる):
悪い行いや噂は、あっという間に遠くまで伝わることのたとえ。
「足・脚・歩く」に関する慣用句
移動・訪問
- 足を運ぶ(あしをはこぶ):
わざわざ出向くこと。訪問すること。 - 足を伸ばす(あしをのばす):
予定していた場所より、さらに遠くまで行くこと。または、足を伸ばしてくつろぐこと。 - 足が遠のく(あしがとおのく):
訪問する回数が減り、行かなくなること。 - 足が向く(あしがむく):
無意識のうちに、そちらの方へ行きたくなること。 - 踵を返す(きびすをかえす):
引き返すこと。後戻りすること。
妨害・トラブル・失敗
- 足を引っ張る(あしをひっぱる):
他人の成功や前進を妨げること。集団の足を乱すこと。 - 足をすくう(あしをすくう):
相手の油断や隙をついて失敗させること。 - 揚げ足を取る(あげあしをとる):
相手の言い間違いや、ささいな言葉尻を捉えて非難すること。 - 足止めを食う(あしどめをくう):
途中で妨げられ、先へ進めなくなること。 - 足手まとい(あしでまとい):
行動の妨げになる、邪魔な人や物のこと。 - 足がつく(あしがつく):
犯人などが、残した証拠から身元や居場所が知られること。 - 馬脚を現す(ばきゃくをあらわす):
隠していた本性や実体がばれること。
躊躇・決断
- 二の足を踏む(にのあしをふむ):
ためらうこと。一歩目を踏み出したものの、二歩目が進まずためらうさま。 - 足踏みする(あしぶみする):
その場にとどまって進展がないこと。
状態・様子
- 足が棒になる(あしがぼうになる):
長時間歩いたり立ったりして、足がひどく疲れること。 - 足が地に着かない(あしがちにつかない):
喜びや興奮、または不安で、気持ちがそわそわして落ち着かないさま。 - 足元がおぼつかない(あしもとがおぼつかない):
歩くのが不安定なこと。または、立場や状況が不安定なこと。 - 千鳥足(ちどりあし):
酒に酔って、足元がふらふらする歩き方のこと。 - 地団駄を踏む(じだんだをふむ):
非常に悔しがったり、怒ったりして、激しく地面を踏みつけること。
経済・依存
- 足が出る(あしがでる):
予算や予定の金額を超えて、赤字になること。 - すねをかじる(すねをかじる):
(主に親に)経済的に頼り、養ってもらうこと。
相手との関係・比較
- 足元を見る(あしもとをみる):
相手の弱みにつけ込むこと。 - 足元にも及ばない(あしもとにもおよばない):
相手が非常に優れており、自分とは比べものにならないこと。
基盤・協調
- 足並みを揃える(あしなみをそろえる):
集団の行動や意見、歩調などを一致させること。 - 足場を固める(あしばをかためる):
物事を行うための基礎や立場を、しっかり安定させること。
その他
- 足を洗う(あしをあらう):
悪い仲間との関係を断ち、正業に戻ること。 - 足が早い(あしがはやい):
(主に食品が)腐りやすいこと。または、商品の売れ行きが早いこと。
「足・脚・歩く」に関する四字熟語
「足・脚・歩く」に関する故事成語
- 百尺竿頭一歩を進む(ひゃくしゃくかんとういっぽをすすむ):
すでに頂点に達していても、さらに努力して向上すること。 - 邯鄲の歩み(かんたんのあゆみ):
むやみに他人の真似をしようとして、自分本来のやり方まで忘れてしまうことのたとえ。
(趙の都、邯鄲の人の歩き方を学ぼうとした燕の若者の故事から)
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