男性の顔立ちが端正で、凛々しい様子。
このような状態を表すのが、「眉目秀麗」(びもくしゅうれい)です。
意味
「眉目秀麗」とは、まゆや目が整っており、顔立ちが非常に美しく凛々しいという意味です。
単に形が良いだけでなく、その人物から漂う知性や上品な雰囲気までを称える、極めて高い評価を伴う響きがあります。
- 眉(び):まゆ。
- 目(もく):め。
- 秀(しゅう):ひときわ優れている。
- 麗(れい):うるわしく整っている。
語源・由来
特定の事件から生まれた故事成語ではなく、中国の古典において人物の容姿を称える際に用いられた表現が基になりました。
中国の古い歴史書や文学では、人物の美しさを描写する際に「眉(まゆ)」と「目」が頻繁に注目されました。古来、眉と目はその人の精神性や知性が最も強く表れる場所とされており、これらが「秀麗(ひときわ美しいこと)」であることは、単なる造形の良さだけでなく、内面の聡明さや品格の象徴とされてきました。
こうした「眉目」と「秀麗」という言葉が結びつき、優れた美男子を指す定型的な四字熟語として定着しました。
使い方・例文
- 彼は眉目秀麗な青年として注目を集めた。
- 祖父の若い頃は眉目秀麗な美男子だった。
- 舞台上の役者は眉目秀麗で、品格に満ちている。
小説での使用例
『坊っちゃん』(夏目漱石)
主人公が着任した中学校の教職員たちの容姿を説明する場面で、教頭の赤シャツを形容する言葉として登場します。
それから、もう一人は教頭の、これは眉目秀麗な方だ。
類義語・関連語
「眉目秀麗」の類義語には、以下のような言葉が挙げられます。
- 容姿端麗(ようしたんれい):
顔立ちだけでなく、体つきや立ち居振る舞いまで含めて美しいこと。 - 二枚目(にまいめ):
歌舞伎の役柄に由来する、色事を受け持つ美男子のこと。 - 明眸皓歯(めいぼうこうし):
澄んだ瞳と白い歯を指し、主に女性の顔立ちが非常に美しいこと。
「眉目秀麗」と類義語の違い
どちらも外見の美しさを指しますが、褒める対象の範囲やニュアンスに違いがあります。
| 語句 | 褒める範囲 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 眉目秀麗 (びもくしゅうれい) | 顔立ち(目鼻立ち) | 主に男性 |
| 容姿端麗 (ようしたんれい) | 顔とスタイル全体 | 男女どちらにも使用 |
対義語
「眉目秀麗」の対義語には、以下のような言葉が挙げられます。
- 容姿醜悪(ようししゅうあく):
顔かたちや姿が非常に見苦しく、不快な印象を与えること。 - 不細工(ぶさいく):
形や顔立ちが整っておらず、見た目が悪いこと。
英語表現
fine-featured
意味:目鼻立ちが整った、顔のパーツが美しい
- 例文:
He was a fine-featured man with an air of intelligence.
彼は眉目秀麗で、知性的な雰囲気を漂わせていた。
strikingly beautiful features
意味:際立って美しい顔立ち
- 例文:
The young actor has strikingly beautiful features.
その若手俳優は、誰もが振り返るような眉目秀麗な顔立ちをしている。
眉と目が映し出す知性と精神性
顔のパーツの中で「眉」と「目」が美しさの基準として重視された背景には、東洋の伝統的な観相学(人相学)の考え方が深く関わっています。
観相学において、顔の各部位はその人の性質や運勢を映し出す鏡とされてきました。
特に眉は「意志」や「品格」を、目は「精神力」や「知性」を象徴する重要な部位と位置づけられています。
眉がキリッと整い、目が澄んでいることは、単なる視覚的な美しさだけでなく、その人物が持つ誠実さや聡明さを示す証拠と考えられていました。









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