意味
「薬も過ぎれば毒となる(くすりもすぎればどくとなる)」とは、たとえ良いものであっても、度が過ぎればかえって害になるという意味です。
忠告や親切、健康法など、本来は役に立つものが行き過ぎて逆効果になる場面で使われます。
語源・由来
薬には適量があり、それを無視して使いすぎると、かえって体に毒になります。
この薬の性質をもとに、薬に限らず、良いものでも度を過ごせば害になることをたとえたことわざです。
使い方・例文
「薬も過ぎれば毒となる」は、行き過ぎた行動を戒める場面や、善意が裏目に出た際の指摘として使われます。
- サプリを飲みすぎて体を壊すなんて、薬も過ぎれば毒となるとはこのことだ。
- 親の小言もしつこすぎると逆効果で、薬も過ぎれば毒となる。
類義語・関連語
「薬も過ぎれば毒となる」と関連する言葉には、以下のようなものがあります。
- 過ぎたるは猶及ばざるが如し(すぎたるはなおおよばざるがごとし):
度が過ぎている状態は、足りない状態と同じくらい良くないということ。 - 分別過ぐれば愚に返る(ふんべつすぐればぐにかえる):
あれこれ考えすぎると、かえって迷いに陥ること。
英語表現
Too much of a good thing
意味:良いことも度を越せば悪いことになること
Too much of a good thing can be bad for you.
(薬も過ぎれば毒となるというように、良いものでも多すぎれば体に悪い。)
The dose makes the poison
意味:すべての物質の毒性は摂取量によって決まるという毒性学の格言
Remember that the dose makes the poison when taking supplements.
(サプリを飲む時は、薬も過ぎれば毒となることを忘れないでください。)
幸田露伴の小説、主人の施しを「薬も過ぐれば毒」と案じる
明治から昭和の初めの本には、文語の「薬も過ぐれば毒となる」の形でも出てきます。
1910年の女学生向けの本は心得になる言葉の一つとしてこの形を挙げ、昭和の初めのことわざ辞典も、薬もその度を過ごせば害になる、と説明しています。
幸田露伴が1894年に発表した小説では、人助けに大金を惜しまず使う主人を、家の者が「薬も過ぐれば毒とやら」と案じます。
善い行いでも度が過ぎれば、人を助けて自分の家が倒れてしまうのではないか、という心配です。








コメント