意味
「半死半生(はんしはんしょう)」とは、今にも命を落としそうなほど、ひどく弱り切った状態を指します。
実際の生死の危機だけでなく、激しい疲労や過酷な経験を比喩的に表す際にも使われます。
- 半死(はんし):半分死んでいること。今にも死にそうなこと。
- 半生(はんしょう):半分生きていること。かろうじて生きていること。
語源・由来
前漢時代に枚乗(ばいじょう)が著した『七発(しちはつ)』の中に「其根半死半生」という記述が見られます。
「半分死んで、半分生きている」という文字通りの意味がそのまま言葉として定着したものです。
「半生半死(はんしょうはんし)」と前後を入れ替えた表記も使われることがあります。
使い方・例文
「半死半生」は、命に関わるような大怪我や重病のほか、極度の疲労困憊により動けなくなっている状態を表す際に使われます。
- 長い山道を歩き、半死半生の思いでたどり着いた。
- 激しい試合の末、半死半生の状態でベンチに戻った。
- 徹夜続きで、まさに半死半生の疲れだ。
類義語・関連語
「半死半生」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 半生半死(はんしょうはんし):
「半死半生」と全く同じ意味で、死にかかっている状態のこと。 - 瀕死(ひんし):
まさに今、死を迎えようとしている状態。 - 虫の息(むしのいき):
呼吸が非常に弱々しく、今にも絶えそうな様子。 - 満身創痍(まんしんそうい):
体中が傷だらけであること。
対義語
「半死半生」とは対照的な意味を持つ言葉は以下の通りです。
英語表現
「半死半生」を英語で表現する場合、以下のようなフレーズが使われます。
half dead
直訳:半分死んでいる
意味:半死半生の、極度に疲労した
He was half dead from exhaustion.
(彼は疲労困憊で半死半生だった。)
at death’s door
直訳:死の扉の前に
意味:死に瀕して、危篤状態で
She was at death’s door for weeks.
(彼女は何週間も半死半生の状態だった。)
「半死半生」、『七発』では龍門の桐の根
『七発』のこの一節は、人の容体を述べたものではありません。
枚乗は、名琴の材となる龍門の桐を、次のように描いています。
其根半死半生。冬則烈風漂霰飛雪之所激也,夏則雷霆霹靂之所感也。
(其の根半ば死し半ば生く。冬は烈風・漂霰・飛雪の激する所なり。夏は雷霆霹靂の感ずる所なり)
冬は風と霰と雪に打たれ、夏は雷に打たれて、根は半分死に半分生きている、というのです。
この桐で作った琴を奏でると、飛ぶ鳥は翼をたたんで飛び去れず、野の獣は耳を垂れて歩けなくなるとされます。
語り手の客は、この音楽を「天下の至悲」、つまりこの上なく悲しいものと呼んでいます。









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