少年老い易く学成り難し

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ことわざ
少年老い易く学成り難し
(しょうねんおいやすくがくなりがたし)

17文字の言葉し・じ」から始まる言葉
少年老い易く学成り難し 意味・使い方

若い時代はあっという間に過ぎ去ってしまうのに、学問を修めることには長い時間がかかるという真理。
このような時間の貴重さと学びの困難さを表すのが、
「少年老い易く学成り難し」(しょうねんおいやすくがくなりがたし)です。

意味

少年老い易く学成り難しは、若い時代はすぐに過ぎ去る一方で、学問の習得には長い時間がかかり、容易には成就しないという意味です。

語源・由来

古くから南宋の儒学者・朱熹の詩「偶成」の一節とされてきました。
しかし、『朱子文集』など現存する朱熹の著作にはこの詩が確認できず、現在では作者不詳とする見方が有力です。
日本では近世以降の漢文教育の中で広まり、特に明治期の教科書を通じて広く知られるようになりました。

使い方・例文

「少年老い易く学成り難し」は、時間を大切にして勉学に励むよう諭す場面や、過ぎ去った時間を振り返って自戒する場面で使われます。

  • 気づけばもう卒業だ。少年老い易く学成り難しである。
  • 少年老い易く学成り難しの精神で、毎日の予習を欠かさない。
  • 若き日の怠惰を思い、少年老い易く学成り難しを痛感する。

類義語・関連語

「少年老い易く学成り難し」と似た意味を持つ言葉には次のようなものがあります。

  • 一寸の光陰軽んずべからず(いっすんのこういんかろんずべからず):
    わずかな時間であっても決して無駄にしてはいけないという強い戒め。
  • 光陰矢の如し(こういんやのごとし):
    月日が経つのは、放たれた矢のようにあっという間で早いという例え。
  • 歳月人を待たず(さいげつひとをまたず):
    時間は人の都合に関係なく過ぎ去るため、今を大切にすべきという教訓。
  • 蛍雪の功(けいせつのこう):
    苦労しながらも懸命に勉学に励み、立派な成果を出す努力の姿勢。

英語表現

Art is long, life is short.

直訳:芸術(技術)の道は長く、人生は短い
意味:技術や学問の習得には膨大な時間がかかるが、人の一生は短いという真理。

  • 例文:
    I’ve been studying painting for years, but I still feel like a beginner. Art is long, life is short.
    長年絵画を学んでいますが、まだ初心者のように感じます。学問への道は長く、人生は短いですね。

Time flies like an arrow.

直訳:時間は矢のように飛ぶ
意味:時間が過ぎ去るのは非常に早く、あっという間である様子。

  • 例文:
    It feels like yesterday we entered high school. Time flies like an arrow.
    高校に入学したのが昨日のことのようです。時間は矢のように過ぎ去りますね。

なぜ朱熹の作とされてきたのか?

「少年老い易く学成り難し」を含む漢詩「偶成」は、長らく朱熹の作として扱われてきました。

しかし、朱熹の著作を集成した『朱子文集』にはこの詩が確認できず、中国の主要な古典資料においても明確な出典が見当たらないことから、現在では作者不詳とする見方が一般的です。

一方で、日本では室町から江戸期の漢学・禅林の中で広まった可能性が指摘されており、明治期の漢文教科書において朱熹の名と結び付けて紹介されたことで、広く定着したと考えられています。
成立過程については諸説あり、現在も明確な結論は出ていないようです。

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