四字熟語

緩急自在

(かんきゅうじざい)

状況に応じて、遅くしたり速くしたり、ゆるめたり厳しくしたりして、思うままに操る様子。


8文字の言葉か・が」から始まる言葉
緩急自在 ことば
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意味

「緩急自在」は、「緩急」と「自在」を重ねた四字熟語です。
「緩急自在の投球」のように、速さや厳しさの度合いを場面に合わせて切り替えられることを表します。
投球や文章、水の勢いなど、続けて動いていくものの調子について使われます。

  • 緩急(かんきゅう):ゆるやかなことと急なこと。
  • 自在(じざい):思いのままであること。

語源・由来

「緩急自在」は、性質の違う二つの語を組み合わせて成立した四字熟語です。
速さや強さの幅を表す「緩急」に、思いのままという「自在」が付き、その幅を操る意味になります。
「緩」と「急」のように反対の意味の字を並べて幅そのものを表す組み立ては、「大小」「明暗」と同じです。

使い方・例文

「緩急自在」は、速さや強さの加減を思いどおりに操る様子をほめる場面で使われます。

  • あの投手は緩急自在で、打者の目が慣れない。
  • 語り口が緩急自在で、二時間があっという間だった。
  • 部下の締めつけを緩急自在に加減する上司だ。

類義語・関連語

「緩急自在」と同じように、物事を思いどおりに操ることを表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 一張一弛(いっちょういっし):
    時に引き締め、時にゆるめて、ほどよく調整すること。
  • 自由自在(じゆうじざい):
    何の障害もなく、思うままに振る舞えること。
  • 臨機応変(りんきおうへん):
    その時々の状況に応じて、ふさわしい対応をすること。
  • 変幻自在(へんげんじざい):
    思うままに姿を変え、現れたり消えたりすること。

「緩急自在」と類義語の違い

三語とも思いどおりに加減するという点は同じで、迷いやすい組み合わせです。
違いは、何の度合いを動かしているかにあります。

語句動かす度合い使いどころ
緩急自在
(かんきゅうじざい)
速さ、厳しさ投球、話し方、水の勢い
一張一弛
(いっちょういっし)
引き締めとゆるめ人の用い方、政の運び方
自由自在
(じゆうじざい)
振る舞いそのもの腕前、扱いのうまさ

英語表現

change of pace

速さを切り替えて相手の調子を狂わせることを表す言い方。

The pitcher won the game with a clever change of pace.
(その投手は巧みな緩急で試合をものにしました。)

at will

思いのままに、という自由さを動作に添える表現。

He could speed up or slow down at will.
(彼は思いのままに速くも遅くもできました。)

「緩急」のもう一つの意味

「緩急」には二つの意味があります。
一つはゆるやかなことと急なことで、「緩急自在」の緩急はこちらにあたります。
もう一つは「一旦緩急あれば」という言い回しに残るもので、この場合の「緩」は語調を整えるだけの働きになり、二字で差し迫った事態を指します。
この意味は『史記』の袁盎伝に出てきます。

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