ことわざ

瑠璃も玻璃も照らせば光る

(るりもはりもてらせばひかる)

優れた素質や才能を持つ人は、機会やきっかけさえあれば、その能力を発揮して輝くということ。


13文字の言葉 / 「る」から始まる言葉
瑠璃も玻璃も照らせば光る ことば
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意味

「瑠璃も玻璃も照らせば光る(るりもはりもてらせばひかる)」とは、優れた才能や素質を持つ人は、どこにいても目立ち、機会さえあれば必ずその真価を発揮するということの例えです。

  • 瑠璃(るり):
    深く鮮やかな青色をした宝石(ラピスラズリ)。
  • 玻璃(はり):
    透き通った水晶やガラス。

どちらも極めて貴重な宝物であり、光を当てることでその美しさがより一層際立ちます。
真の実力者は、平時には平凡な人々に紛れているように見えても、いざという場面ではその輝きを隠しきれないという教訓を伝えています。

語源・由来

「瑠璃も玻璃も照らせば光る」は、江戸いろはかるたの「る」の札に収められている、よく知られたことわざです。
瑠璃も玻璃ももともと美しいもので、光を当てればどちらも輝くことを、すぐれた素質をもつ人にたとえています。
「照らせば光る」を「照らせばわかる」とする形もあります。

ただし「瑠璃」「玻璃」が指すものは時代によって幅があり、このことわざの意味や使い方も細部までは定まっていません。

使い方・例文

特別な才能を持つ人がその実力を示した場面や、隠れた逸材が見出された時に用いられます。
第三者の才能を称える際に適しており、特に「意外な場所で実力が発揮された」という文脈でよく使われます。

例文

  • 控えめな彼女の文化祭での指揮は見事で、まさに瑠璃も玻璃も照らせば光るだ。
  • 「逸材が地方の支店にいたとは。瑠璃も玻璃も照らせば光る、本当に驚いた」
  • 補欠の彼が代打で決定打を放った。瑠璃も玻璃も照らせば光るで、出番さえあれば力は隠れない。
  • 「目立たなかった新人が、初めて任された商談で大口の契約を取ってきた。瑠璃も玻璃も照らせば光るだ」

誤用・注意点

すぐれた素質をもつ人が、機会を得て目立つことを言う言葉です。
「努力すればいつか光る」「遅れて大成する(大器晩成)」という意味ではありません。

優れた才能を称える言葉であるため、自分自身を指して「私は瑠璃も玻璃も照らせば光る人間です」と述べるのは、自慢げで傲慢な印象を与えるため避けましょう。

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類義語・関連語

「瑠璃も玻璃も照らせば光る」と似た意味を持つ言葉は、「隠しきれない才能」に焦点を当てたものが多く見られます。

  • 嚢中の錐(のうちゅうのきり):
    優れた人は、袋の中のきりが突き抜けてくるように、自然と周囲に知れ渡ること。
  • 頭角を現す(とうかくをあらわす):
    大勢の中で、才能や技量が一段と抜きん出て目立つようになること。
  • 掃き溜めに鶴(はきだめにつる):
    むさ苦しい場所に、似つかわしくないほど際立って優れたものが現れること。
  • 錐の嚢中に処るが如し(きりののうちゅうにおるがごとし):
    優れた人物は、無名のうちにあっても自然と目立ってくること。

対義語

「瑠璃も玻璃も照らせば光る」とは対照的な意味を持つ言葉には、才能が長続きしない様子や、平凡なものを指す言葉が該当します。

  • 十で神童、十五で才子、二十過ぎれば只の人
    (とおでしんどうじゅうごでさいしはたちすぎればただのひと):
    幼い頃に天才と呼ばれても、成長するにつれて凡人になってしまうこと。
  • 瓦礫(がれき):
    値打ちのない石ころや、ありふれた平凡なものの例え。

英語表現

「瑠璃も玻璃も照らせば光る」を英語で表現する場合、良いものは放っておいても知れ渡るというニュアンスの表現が適しています。

Good wine needs no bush

直訳は「良いワインに看板の枝はいらない」で、「良いものに宣伝はいらない」という意味を表す表現。
bush は、昔の酒場が看板として軒先に掲げたツタの枝のこと。
品質の良いものは、わざわざ宣伝しなくても人々が自然に気付くことを表す。

She never promotes herself, but good wine needs no bush.
(彼女は自分を売り込まないが、良いものは宣伝しなくても知られていく。)

瑠璃も玻璃も仏教の「七宝」に数えられる

「瑠璃」も「玻璃」も、仏教で貴重とされる七宝に数えられます。
『無量寿経』では、金・銀・瑠璃・玻璃・硨磲・珊瑚・瑪瑙の七つが挙げられています。

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