意味
「両手に花(りょうてにはな)」とは、同時に二つの喜ばしいものを手にすること、または一人の男性が両脇に二人の女性を伴っている様子をいいます。
語源・由来
「両手に花」の由来は、文字通り左右の手それぞれに美しい花を持っている、華やかな様子にあります。
花は梅と桜で、その二つを両手に持ったようすにたとえたものと説明されます。
持っているのが植物の花なので、「両手に華」ではなく「両手に花」と書きます。
そこから二つのよいものを同時に手に入れることのたとえになり、一人の男性が二人の女性を連れていることのたとえにも使われます。
使い方・例文
二つの望ましい結果が同時に手に入ったときや、羨望の的となるような華やかな状況で使われます。
基本的にはポジティブな意味ですが、状況によっては「欲張り」という皮肉が混じることもあります。
例文
- 昇進祝いの日に娘が志望校に合格し、父さんは両手に花だと喜んでいた。
- 欲しかったゲーム機とソフトを一度にプレゼントされ、まさに両手に花の状態だ。
- 両隣をクラスで人気の女子に挟まれて座るなんて、彼は両手に花で羨ましい。
- 週末の旅行先で絶景と美食を同時に堪能でき、両手に花の贅沢な時間を過ごした。
注意点
「両手に花」という言葉を現代で使う際には、相手への配慮が必要です。
特に「一人の男性が二人の女性を連れている」という意味で使う場合、対象となる女性を「花(=添え物や飾り)」のように扱うニュアンスが含まれると受け取られる可能性があります。
親しい間柄での冗談としては通じますが、公的な場やビジネスシーンで特定の人物を指して使うのは避け、自分自身の幸運な状況を表現するに留めるのが賢明です。
類義語・関連語
「両手に花」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 一挙両得(いっきょりょうとく):
一つの行為で二つの利益を得ること。 - 一石二鳥(いっせきにちょう):
一つの労力で二つの目的を果たすこと。 - 両手に旨い物(りょうてにうまいもの):
「両手に花」と同じく、二つのよいものを同時に手に入れることのたとえ。 - 大判小判(おおばんこばん):
多くの富や幸運が一度に舞い込むことの比喩。
対義語
「両手に花」とは対照的な意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 二兎を追う者は一兎をも得ず(にとをおうものはいっとをもえず):
欲張って二つのことを同時にしようとすると、結局どちらも失敗すること。 - 虻蜂取らず(あぶはちとらず):
二つのものを同時に得ようとして、どちらも得られないこと。 - 泣きっ面に蜂(なきっつらにはち):
不幸なことが起きているときに、さらに災難が重なること。
英語表現
「両手に花」を英語で表現する場合、文脈によって適切なフレーズが異なります。
on one’s arm
集まりなどに、友人や恋人として連れて行く相手を表す言い方です。
左右の腕に一人ずつ女性を連れていれば with a girl on each arm と言い、二人の女性を連れた男性の姿になります。
He walked into the party with a girl on each arm.
(彼は両手に花の状態でパーティーに現れた。)
The best of both worlds
二つの異なる良いものを同時に享受しているという「利得」の側面に焦点を当てた表現です。
「二つの良いとこ取り」
異なる環境や状況におけるメリットを同時に得ている状態を指します。
She has a great career and a happy family; she really has the best of both worlds.
(彼女は素晴らしいキャリアと幸せな家庭を持っており、まさに両手に花だ。)









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