故事成語

雲は竜に従い、風は虎に従う

(くもはりゅうにしたがいかぜはとらにしたがう)

優れた指導者のもとに有能な臣下が集まる。


21文字の言葉く・ぐ」から始まる言葉
雲は竜に従い、風は虎に従う ことば
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意味

「雲は竜に従い、風は虎に従う」とは、優れた指導者や英雄が現れると、その徳や才能に引かれてふさわしい協力者が自然と集まってくるという意味です。
万物にはそれぞれふさわしい組み合わせがあり、似た性質や志を持つ者同士が自然と結びつく道理を表しています。

  • (くも):竜が天に昇るときにわき起こるもの。
  • (りゅう):想像上の生き物。優れた人物の例え。
  • (かぜ):虎が咆えるときに生じるもの。
  • (とら):勇猛な獣。優れた人物の例え。

語源・由来

中国最古の古典の一つとされる『易経』の乾の卦にある、「同声相応じ、同気相求む。
……雲は竜に従い、風は虎に従う」という記述を起源とします。
古代中国では、竜が昇れば恵みの雨を呼ぶ雲が湧き、虎が吠えれば激しい風が吹き起こると信じられていました。
この自然界における切っても切れない相関関係を、優れたリーダーとそのフォロワーの理想的な結びつきにたとえています。

使い方・例文

雲は竜に従い、風は虎に従う」は、組織のリーダーシップや、特定の人物が持つ求心力が発揮されている場面で使われます。
自分を誇るためではなく、素晴らしい指導者と優秀な部下たちの幸福な関係性を称賛する文脈で用いられます。

  • 新社長の就任後、優秀な技術者が集まった。雲は竜に従い、風は虎に従うだ。
  • 彼の志に共鳴した若者が集まる様は、雲は竜に従い、風は虎に従うだ。
  • 画期的な計画に有能な専門家が自然と集まった。雲は竜に従い、風は虎に従うだ。

類義語・関連語

  • 類は友を呼ぶ(るいはともをよぶ):
    似た性質や趣味を持つ者同士が、自然と寄り集まる様子。
  • 同気相求む(どうきあいもとむ):
    同じ気質や考えを持つ者同士が、互いに探し求め合い結びつく状態。

「雲は竜に従い、風は虎に従う」と「類は友を呼ぶ」の違い

言葉ニュアンス対象
雲は竜に従い、風は虎に従う優れたリーダーと有能な協力者の結びつき社会的な成功や理想的な組織
類は友を呼ぶ善悪にかかわらず似た者同士が集まる現象日常的な人間関係全般

対義語

  • 烏合の衆(うごうのしゅう):
    規律も統一もなされず、ただ単に寄り集まっただけの集団。

英語表現

Great minds attract great minds

意味:優れた知性は優れた知性を引きつける。

The professor’s research attracts top scientists. Great minds attract great minds.
(教授の研究所には一流の科学者が集まる。優れた知性は優れた知性を引きつけるものだ。)

孔子が説いた「同じ気質は求め合う」という原理

「雲は竜に従い、風は虎に従う」の出典は、中国古代の書『易経』乾卦の「文言伝」です。そこでは孔子の言葉として「同声相応じ、同気相求む。水は湿ったところへ流れ、火は乾いたところへ向かう」という、同じ性質を持つもの同士が引き合うという自然界の法則が語られています。

文言伝はこれに続けて「雲は竜に従い、風は虎に従う。聖人が立てば万物がこれを仰ぎ見る」と述べます。竜が雲を呼び、虎が風を起こすとされた当時の自然観にならい、優れた人物のもとには自然と同じ志を持つ人材が集まってくることを説いたものです。

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