意味
「類は友を呼ぶ(るいはともをよぶ)」とは、性格や趣味、境遇などが似通った者同士は、気が合って自然に寄り集まり、仲間になっていくという意味です。
日常会話では短縮して「類友」と呼ばれることもあります。
語源・由来
「類は友を呼ぶ」の語源は、中国の古典『易経』(繋辞伝上)の思想にあります。
同書にある、次の一節から出た言葉と考えられています。
方は類を以て聚まり、物は群を以て分かたる
(物事は似た性質のものが集まり、それぞれ群れをなす)
また、同じ『易経』の乾卦の文言伝には「同声相応じ、同気相求む」という言葉もあります。
水は湿ったところへ流れ、火は乾いたものへ向かうように、同じ気質のものは互いに引き合うという観察です。
使い方・例文
「類は友を呼ぶ」は、日常のさまざまな場面で使われます。
- 釣りを始めてから、週末ごとに釣り好きが家に集まるようになった。類は友を呼ぶとはよく言ったものだ。
- 彼の周りには時間にルーズな人ばかり集まる。類は友を呼ぶで、本人も遅刻の常習犯だ。
- 転校先でも、気づけば本好きの子たちと同じ机を囲んでいた。類は友を呼ぶのだろう。
誤用・注意点
「類は友を呼ぶ」は、良い意味でも悪い意味でも使われます。
「あの連中は類は友を呼ぶで、そろって素行が悪い」のように否定的な場面でもよく使われるため、相手の友人関係について言うと「あなたも同類だ」という含みになり、失礼にあたる場合があります。
また、「友は類を呼ぶ」「類は類を呼ぶ」と言うのは誤りです。
類義語・関連語
「類は友を呼ぶ」と似た意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。
- 類を以て集まる(るいをもってあつまる):
「類は友を呼ぶ」のもとになった、『易経』から出た言い方。 - 同気相求む(どうきあいもとむ):
気心の合う者同士は自然と寄り集まること。 - 牛は牛連れ、馬は馬連れ(うしはうしづれ、うまはうまづれ):
似た者同士は自然と集まりやすく、調和がとれるということ。
「類は友を呼ぶ」と類義語の違い
どれも似た者同士が集まる様子を表しますが、使われる場面が異なります。
「類は友を呼ぶ」は日常会話で気の合う友人や仲間について使う柔らかな言い方で、「同気相求む」は気質や志が同じ者同士についてやや硬い言い方で使います。
「牛は牛連れ、馬は馬連れ」は似た者同士が集まることのほか、似た者同士で組むと物事がうまく運ぶという意味でも使います。
対義語
「類は友を呼ぶ」と反対の意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。
英語表現
Birds of a feather flock together
意味:同じような考えや興味を持つ人々は集まる傾向がある。
Look at those two. Birds of a feather flock together.
(あの二人を見て。類は友を呼ぶだね。)
Like attracts like
意味:似た者同士は引き合う。
They became friends instantly; like attracts like.
(彼らはすぐに友達になった。類は友を呼ぶだ。)
明治のことわざ本では「類は友を呼ぶ」が別名扱い
1891年(明治24年)に出た諺の解説書『国民の品位』は、「類を以て集まる」の項に「類は友を呼ぶとも言」と添えています。
例に挙げるのは赤穂の四十七士で、悪が集まった例には、平安時代に反乱を起こした平将門らを挙げています。
さらに、当時の政党も「類を以て集る」ものだと書き足しています。
この本では、『易経』の一節に近い「類を以て集まる」が項目の名前で、「類は友を呼ぶ」は「とも言」と添えられているだけです。
今は逆に、「類は友を呼ぶ」のほうが広く使われています。
















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