鯖を読む

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慣用句
鯖を読む
(さばをよむ)
異形:鯖よみ/サバを読む

5文字の言葉さ・ざ」から始まる言葉
鯖を読む 意味・使い方

自己の利益のために、年齢や数量をごまかして申告する行為。
このような行動を表すのが、「鯖を読む(さばをよむ)」です。

意味

「鯖を読む」とは、自分に都合が良くなるように数量や年齢をごまかすという意味です。
現代では、実年齢よりも若く申告する際によく使われる表現です。

  • (さば): 魚のサバ。
  • 読む(よむ): 数を数える。

語源・由来

江戸時代の魚市場での取引風景に由来します。

サバは非常に傷みやすく、鮮度が落ちるのが早い魚です。
そのため、市場で大量のサバを取引する際、漁師や商人は数を一つずつ丁寧に数える余裕がなく、早口で大雑把に数え上げていました。
この「サバの数を数える(読む)」慌ただしい状況において、実際の数と合わないことが頻発しました。
そこから転じて、意図的に数をごまかして申告する行為を指す言葉へと変化しました。

使い方・例文

  • 履歴書の年齢で鯖を読む
  • 彼は自分のゴルフのスコアを少し鯖を読んだ

類義語・関連語

「鯖を読む」の類義語には、以下のような言葉が挙げられます。

  • 下駄を履かせる(げたをはかせる):
    実際の数量や評価を意図的に高く見せかけること。
  • 水増し(みずまし):
    数量を実際よりも多く報告すること。

「鯖を読む」と「下駄を履かせる」の違い

どちらも「数をごまかす」点では共通していますが、対象となる数字の増減に決定的な違いがあります。
「鯖を読む」は多く言うことも少なく言うことも含みますが、「下駄を履かせる」は必ず数や評価を上乗せします。

語句数字の方向主な使い道
鯖を読む
(さばをよむ)
多くも少なくもなる年齢や個数のごまかし
下駄を履かせる
(げたをはかせる)
必ず多くなる評価や実績の上乗せ

英語表現

lie about one’s age

意味: 年齢をごまかすこと。

  • 例文:
    She decided to lie about her age.
    彼女は年齢の鯖を読むことにした。

fudge the numbers

意味: 数字を操作すること。

  • 例文:
    He was caught fudging the numbers.
    彼は数字をごまかしているところを見つかった。

軍隊に志願するため「逆サバ」を読んだ少年たち

本来「鯖を読む」は、自分を若く見せるなど、利益を得るために数値を減らす行為を指します。
しかし歴史の転換点においては、あえて年齢を多く申告する「逆サバ」を選んだ少年たちが存在しました。

第一次世界大戦や第二次世界大戦の時代、多くの国で軍隊への入隊には「18歳以上」などの年齢制限が設けられていました。
それにもかかわらず、一刻も早く祖国の役に立ちたいという一心や、戦地へ向かう友人たちの背中を追いたいという衝動から、実年齢が14歳や15歳であっても「自分は18歳だ」と嘘をついて志願する少年が相次ぎました。

第一次世界大戦下のイギリスに関する歴史研究では、およそ25万人もの未成年者が年齢を偽って入隊したと推計しています。
彼らは徴兵官の厳しい視線を前にして、精一杯背筋を伸ばし、大人びた声で「逆サバ」を通しました。
本来は自分を楽にするための嘘が、過酷な戦場へと自らを追い込む手段として使われました。

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