意味
「興味津々(きょうみしんしん)」とは、ある事柄への関心が尽きないことです。
単に「面白い」と感じるだけでなく、対象をもっと深く知りたいという気持ちがあとからあとからわいてくる様子を表します。
- 興味(きょうみ):心が惹きつけられる面白み。
- 津々(しんしん):水が絶え間なく湧き出る様子。
語源・由来
「津々(津津)」は、絶えずわき出ることを表す言葉です。
興味があとからあとからわいて尽きない様子を、水が絶えずわき出る様子に重ねて「興味津々」と言います。
使い方・例文
「興味津々」は、未知の出来事や不思議な現象、人の噂話などに強い関心を寄せ、成り行きを見守る場面で使われます。
- 子供たちは手品の仕掛けに興味津々だ。
- 彼は新製品の機能に興味津々で食いついた。
- 未知の宇宙の謎に、科学者は興味津々である。
類義語・関連語
「興味津々」のように、物事に対して強い関心を持っている状態を表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 好奇心旺盛(こうきしんおうせい):
新しいことや珍しいことに強く惹かれる性質。 - 目を輝かせる:
期待や関心で瞳がいきいきと光る様子。 - 食い入る:
対象に心を奪われ、集中して見つめること。
「興味津々」と類義語の違い
「興味津々」と「好奇心旺盛」はどちらも強い関心を指しますが、その言葉が「今の状態」を指すのか「その人の性格」を指すのかという点に決定的な違いがあります。
「興味津々」は、あとからわいて尽きない関心が今まさに向いている状態を言います。
「好奇心旺盛」は、新しいことや珍しいことに強く惹かれるその人の性質を言います。
対義語
「興味津々」とは反対に、対象に全く心が動かない状態を表す言葉として以下のものが挙げられます。
- 無関心(むかんしん):
特定の事柄に対して全く興味を持たないこと。 - 無頓着(むとんちゃく):
物事を少しも気にかけず、執着しないこと。
英語表現
all agog
形容詞 agog は、好奇心で胸を高鳴らせ、先を知りたくてたまらない様子を表す語で、all を添えた all agog の形でよく使われます。
The children were all agog at the magician’s tricks.
(子どもたちは手品師の技に興味津々だった。)
「興味津々たる」は明治の本に出てくる形
「興味津々」は、「子供たちは手品の仕掛けに興味津々だ」のように「〜だ」の形で使うほか、「興味津々と見守る」「興味津々たる面持ち」のように「〜と」「〜たる」の形でも使われます。
「〜と」「〜たる」は、文語の形容動詞(タリ活用)から受け継がれた形です。
明治・大正の本にも、この形が出てきます。
1899年(明治32年)の『青年立志成業策』には「興味津々たる玩具」とあります。
1913年(大正2年)の米相場の解説書『大正三年米の大勢』には「米界の士は興味津々として尽きざりし」(米の取引に携わる人は、尽きない興味を持ち続けた)とあります。
今は「興味津々だ」の形がふつうですが、明治・大正の文章では「たる」「として」の形が使われていました。










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