意味
「始め良ければ終わり良し(はじめよければおわりよし)」とは、物事は取りかかりの段階が何より大事で、そこがうまくいけば後の結果も自然とついてくるという意味です。
最初に失敗をせず、良いスタートを切ることが最終的な成功を決定づけるという教訓を含んでいます。
語源・由来
「始め良ければ終わり良し」の由来は、英語のことわざである “A good beginning makes a good ending.” の訳語であるとされています。
英語の句は「良い滑り出しをすれば、最後にその恩恵を受けられる」という意味で、日本語の句と内容が一致します。
使い方・例文
「始め良ければ終わり良し」は、物事の初期段階がうまくいったことを喜ぶ際や、良いスタートを切ることの重要性を説く際に使われます。
日常のあらゆる「事始め」のシーンにふさわしい言葉です。
例文
- 初戦に快勝し、始め良ければ終わり良しだとチームの士気が上がった。
- 旅行の初日が快晴で、まさに始め良ければ終わり良しの滑り出しだ。
- 初日の契約が取れ、始め良ければ終わり良しで好調なスタートを切った。
- 「始め良ければ終わり良しというから、準備は入念に行おう」と先生が言った。
類義語・関連語
「始め良ければ終わり良し」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 一年の計は元旦にあり(いちねんのけいはがんたんにあり):
物事は、最初にしっかりとした計画を立てて始めることが重要であるという教訓。 - 先んずれば人を制す(さきんずればひとをせいす):
人より先に着手すれば、有利な立場に立てるということ。
「始め良ければ終わり良し」と「終わり良ければ全て良し」の違い
非常によく似た構成ですが、教訓としての向きは180度異なります。
「始め良ければ終わり良し」は準備や初動の大切さを説くときに、「終わり良ければ全て良し」は途中の失敗にとらわれず締めくくりを大事にするよう励ますときに使います。
対義語
「始め良ければ終わり良し」とは対照的な意味を持つ言葉は、以下の通りです。
- 終わり良ければ全て良し(おわりよければすべてよし):
途中の経過が悪くても、最終的な結果さえ良ければ全て解決したと見なすこと。 - 始め悪ければ終わり悪し(はじめわるければおわりわるし):
最初につまずいたりやり方を間違えたりすると、最後まで悪い状態が続くということ。
英語表現
「始め良ければ終わり良し」を英語で表現する場合、以下の定型句が用いられます。
A good beginning makes a good ending
直訳は「良い始まりが良い終わりを作る」で、日本語の「始め良ければ終わり良し」の直接的な語源となった、最も一般的な表現。
I believe that a good beginning makes a good ending.
(始め良ければ終わり良しだと私は信じている。)
Well begun is half done
直訳は「良く始められれば、半分終わったも同然」で、物事は着手するまでが最も困難であり、順調にスタートできれば成功は約束されたようなものだというニュアンスを表す表現。
Don’t worry, well begun is half done.
(心配ないよ、始め良ければ終わり良しだ。)
「始め良ければ終わり良し」の英語の句は中世から記録がある
「A good beginning makes a good ending」という英語のことわざ自体は、近代に生まれたものではありません。
現存する最古の記録は、1300年頃の英語の聖人伝集『サウス・イングリッシュ・レジェンダリー』にまでさかのぼるとされています。
さらに古代ギリシャの「アルケー・ヘーミシュ・パントス(始まりは全てのことの半分)」やラテン語の同様の格言にも通じる発想で、この記事でもう一つ紹介した「Well begun is half done」とも根を同じくする考え方です。
「始め良ければ終わり良し」の元になった発想は、古代から西洋で長く受け継がれてきたものでした。










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