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無尽蔵

(むじんぞう)

いくら取っても尽きることがないこと。資源だけでなく、体力や才能など目に見えないものの豊かさにも使う。


5文字の言葉」から始まる言葉
無尽蔵 ことば
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意味

「無尽蔵」とは、いくら取っても尽きることがないこと、または限りなく蓄えられていることを意味します。

  • (む):ない。
  • (じん):尽きる。なくなる。
  • (ぞう):くら。蓄えておく場所。

文字通り「尽きることのない蔵」を指します。
物質的な資源だけでなく、体力、才能、知識といった目に見えないものの豊かさを表現する際にも使われます。

語源・由来

「無尽蔵」の由来は、仏教の教えと中国の文学という二つの背景があります。

一つは仏教語としての「無尽蔵」で、尽きることのない功徳を、尽きることのない財宝を納めた蔵にたとえた言葉です。
『華厳経』には、菩薩の備える十の蔵を説いた「十無尽蔵品」という章があります。

後に、北宋の詩人である蘇軾(そしょく)が『赤壁賦(せきへきふ)』の中で、自然の美しい景観を「造物者の無尽蔵なり」と表現しました。
これによって、尽きることのない自然の恵みを指す言葉として広く定着しました。

使い方・例文

「無尽蔵」は、エネルギーや資源といった物理的な対象から、個人の精神的な活力まで幅広く使われます。

  • 彼は無尽蔵のスタミナで試合終了まで走りきった。
  • この地域には無尽蔵の天然資源が眠っている。
  • 子供の想像力は大人には思いもよらないほど無尽蔵だ。

類義語・関連語

「無尽蔵」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 無限(むげん):
    数量や程度に限度がないこと。
  • 無窮(むきゅう):
    終わりがなく、永遠に続くこと。
  • 底なし(そこなし):
    極限がなく、どこまで行っても終わらないこと。
  • 湯水のように(ゆみずのように):
    いくら使ってもなくならないかのように、惜しみなく使う様子。

対義語

「無尽蔵」とは対照的な意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。

  • 枯渇(こかつ):
    水や資源、才能などが尽きてなくなること。
  • 有限(ゆうげん):
    数量や範囲に限りがあること。
  • 微々たる(びびたる):
    きわめてわずかであること。

英語表現

「無尽蔵」を英語で表現する場合、以下の表現が適しています。

inexhaustible

「使い尽くすことができない」
「無尽蔵」のニュアンスに最も近い、標準的な表現です。

He seems to have an inexhaustible supply of energy.
(彼は無尽蔵のエネルギーを持っているようだ。)

boundless

「境界のない」「無限の」
才能や想像力など、制限のない広がりを表現する際に使われます。

She has boundless enthusiasm for her work.
(彼女は仕事に対して無尽蔵の熱意を持っている。)

寺にあった「無尽蔵」

「無尽蔵」は、かつて実在した仏教施設の名前でもありました。
中国・唐代、長安にあった化度寺けどじには「無尽蔵院」という施設が置かれていました。

これは、信者から寄進された財貨を蓄えておく蔵で、貧しい人々を助けたり、必要な人に貸し出したりする役割を担っていました。
困っている人を助けながら、蓄えそのものは尽きることなく維持されていく仕組みでした。

尽きることのない功徳をたとえる言葉が、そのまま実際の蓄えと貸し出しの仕組みの名前になっていたことになります。

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