意味
「顔面蒼白(がんめんそうはく)」とは、恐怖や驚き、激しい痛み、あるいは病気などによって顔から血の気が引き、青白くなっている様子を表す四字熟語です。
- 顔面(がんめん):顔の表面全体。
- 蒼白(そうはく):血の気がなく青白いこと。
語源・由来
「顔面蒼白」は、強い精神的ショックや深刻な体調不良により、自律神経の働きで顔面の血管が収縮し、顔から血の気が引いた状態を、「顔面」と「蒼白」の二語でそのまま表した言葉です。
使い方・例文
「顔面蒼白」は、極度の恐怖を感じた時や、激しい苦痛・深刻な体調不良に見舞われた場面で使われます。
- お化け屋敷から飛び出してきた子供たちは、みな顔面蒼白だった。
- 事故の瞬間を目撃し、彼は顔面蒼白で立ち尽くした。
- 決定的なミスに気づき、彼女はみるみる顔面蒼白になった。
類義語・関連語
「顔面蒼白」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 真っ青(まっさお):
血の気が引いて、顔色が極めて悪い様子。 - 土気色(つちけいろ):
病気や恐怖などで、土のような生気のない顔色になること。 - 青ざめる(あおざめる):
恐怖や寒さなどで顔色が悪くなり、青っぽくなること。
対義語
「顔面蒼白」と反対の意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 紅潮(こうちょう):
興奮や恥ずかしさなどで顔が赤くなること。 - 血色がよい(けっしょくがよい):
顔に赤みがあり、健康そうな様子。
英語表現
pale
意味:青白い、青ざめた様子を表す最も一般的な表現。
He turned pale when he heard the news.
(その知らせを聞いて、彼は顔面蒼白になった。)
white as a sheet
意味:ベッドシーツのように真っ白な状態を表す定型句。
She was white as a sheet after the roller coaster ride.
(ジェットコースターに乗った後、彼女は顔面蒼白だった。)
「顔面蒼白」は明治の救急の手引きで失神の症状だった
「顔面蒼白」は、明治の医学書で症状を書き留める言葉として使われていました。
1890年(明治23年)に出た『救急法』という手引き書は、失神の項で「失神ノ重ナル症状ハ顔面蒼白色、四肢厥冷、瞳孔散大」(気を失ったときのおもな症状は、顔が青白くなる、手足が冷える、瞳孔が開く)と書いています。
同じ項は、失神の原因の一つに「劇シキ驚怖」(激しい驚きや恐れ)を挙げ、例として父母や子の死の知らせを受けたときを示しています。
恐怖や驚きで血の気が引くという今の「顔面蒼白」の使い方は、この手引きが並べた原因と症状にそのまま重なります。











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