四字熟語

運否天賦

(うんぷてんぷ)

人の運の良し悪しは天から与えられたもので、人間の力ではどうにもならないこと。


6文字の言葉」から始まる言葉
運否天賦 ことば
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意味

「運否天賦」は、人の運の善し悪しは天によってあらかじめ定められているという考え方で、人間の努力や意志ではどうにもならないものだということを表しています。

転じて、結果がどうなろうとも運を天に任せるという、諦めや開き直りの心境を表す際にも使われます。

  • 運否(うんぷ):運が良いこと(運)と、悪いこと(否)。
  • 天賦(てんぷ):天から授かること。天からの割り当て。

語源・由来

「運否天賦」は、中国の古典ではなく日本で生まれた四字熟語です。

明確な由来は伝わっていませんが、文献上は江戸時代の1753年(宝暦3年)の歌舞伎『傾城天の羽衣(けいせいてんのはごろも)』に記録が確認されており、当時からすでに使われていた言葉だと分かります。

「運の良し悪し」を意味する「運否(うんぷ)」と、「天から授かること」を意味する「天賦(てんぷ)」という二つの熟語が、語呂の良さも相まって一つの言葉として定着したと考えられています。

使い方・例文

「運否天賦」は、自分の努力ではどうにもならない勝負事や、不可抗力な事象に対して使われます。

  • 手術は無事に終わった。あとは回復を待つだけ、運否天賦と祈るしかなかった。
  • 最終面接まで進んだあとは、運否天賦で結果を待つほかない。
  • 渾身のプレゼンを終えた。採用されるかはもう運否天賦だと会議室を出た。

類義語・関連語

「運否天賦」と同じく、人間の努力を超えた運命や、結果を天に委ねる心境を表す言葉を紹介します。

  • 人事を尽くして天命を待つ(じんじをつくしててんめいをまつ):
    人間としてできる最大限の努力をした後は、結果を天の運命に委ねるということ。
  • 一か八か(いちかばちか):
    結果はどうなるかわからないが、運を天に任せて思い切って行動すること。
  • 他力本願(たりきほんがん):
    本来は仏の力(阿弥陀如来の本願)によって救済されるという仏教用語。
    俗に、自分の努力ではなく他人の力や運に頼るという意味でも使われる。

英語表現

「運否天賦」のニュアンスを英語で表現する場合、以下のようになります。

leave it to chance

意味:運に任せる、成り行きに任せる。

We’ve done all we can, now we just have to leave it to chance.
(やれることはすべてやった。あとは運否天賦だ。)

in the lap of the gods

意味:結果は神のみぞ知る、人間の力ではどうにもならない状態。

The outcome of the trial is now in the lap of the gods.
(裁判の行方は、もはや運否天賦である。)

諦めではなく、開き直りの言葉

「静かに天命を待つ」というよりは、「結果はどうあれ、一か八かやってみよう」「どう転んでも自分の運命だ」という、ダイナミックな開き直りのニュアンスを含むのが特徴です。
そのため、使う場面によっては「計画性がなく運に頼りきっている」と受け取られることもあるため、ビジネスシーンなどでは注意が必要です。

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