ことわざ

必要は発明の母

(ひつようははつめいのはは)

どうしても必要な状況に追い込まれることが、新たな発明や発見の原動力になること。


12文字の言葉 / 「ひ・び・ぴ」から始まる言葉
必要は発明の母 ことば
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意味

「必要は発明の母(ひつようははつめいのはは)」とは、何かが強く求められる切実な状況こそが、新しい工夫や発見を生み出す力になるという意味です。
「母」は物事を生み出す根源やきっかけの比喩です。
科学技術の偉大な発明に限らず、日々の生活におけるちょっとした工夫などに対しても広く使われます。

語源・由来

「必要は発明の母」の語源は、英語のことわざ「Necessity is the mother of invention.」の直訳です。
根本となる概念は古代ギリシアの哲学者プラトンの著書『国家』に遡るとされ、後に英語圏で現在の形として定着しました。
日本には幕末から明治初期にかけて持ち込まれ、そのまま訳されて、明治10年代後半には学生の間でよく知られる言葉になっていました。

使い方・例文

「必要は発明の母」は、不便な状況を乗り越えるために、新しいアイデアや道具を生み出した場面で使われます。

  • 深刻な人手不足が必要は発明の母となり、自動化システムが導入された。
  • 停電が長引いたことが必要は発明の母となり、手回し充電式のラジオが開発された。

類義語・関連語

「必要は発明の母」と似た意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。

  • 窮すれば通ず(きゅうすればつうず):
    事態が行き詰まると、かえって解決の糸口が見つかり道が開けるということ。

対義語

「必要は発明の母」とは対照的な意味を持つ言葉は、特になし。

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英語表現

「必要は発明の母」を英語で表現する場合、由来となったことわざそのものが使われます。

Necessity is the mother of invention

意味:必要は発明の母
この英語表現がそのまま日本語に翻訳されて定着しました。

He made a tool from scrap wood. Necessity is the mother of invention.
(彼は端材から道具を作った。必要は発明の母だ。)

プラトンからラテン語の格言へ、英文の初出は1658年

「必要は発明の母」ということわざの起源は、古代ギリシャのプラトンの著書『国家』にまでさかのぼるとされています。
ただし『国家』の原文は「私たちの必要が本当の作り手となる」という趣旨で、「発明の母」という言い回しは、19世紀の英訳者ジョウェットが意訳した訳文に現れるものです。

ラテン語では “Mater artium necessitas”(必要は技芸の母)という形が広まり、16世紀イギリスの教育者ウィリアム・ホーマンが1519年、子ども向けの格言集『Vulgaria』にこの形で収めています。

英語で現在の形にほぼ近い文として確認できる最古の例は、リチャード・フランクが1658年に著した『Northern Memoirs』の一節、”Art imitates Nature, and Necessity is the Mother of Invention.”(自然を模倣するのが技芸であり、必要は発明の母である)です。

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