意味
「必要は発明の母」とは、どうしても必要な状況に追い込まれることが、新しい発明や発見を生み出す原動力になるという意味です。
「母」は物事を生み出す根源やきっかけの比喩です。
科学技術の偉大な発明に限らず、日々の生活におけるちょっとした工夫などに対しても広く使われます。
語源・由来
「必要は発明の母」の語源は、英語のことわざ「Necessity is the mother of invention.」の直訳です。
根本となる概念は古代ギリシアの哲学者プラトンの著書『国家』に遡るとされ、後に英語圏で現在の形として定着しました。
それが明治時代以降の日本に西洋の知識として持ち込まれ、そのまま訳されて広く使われるようになりました。
使い方・例文
「必要は発明の母」は、不便な状況を乗り越えるために、新しいアイデアや道具を生み出した場面で使われます。
- 深刻な人手不足が必要は発明の母となり、自動化システムが導入された。
類義語・関連語
「必要は発明の母」と似た意味を持つ言葉には以下のようなものがあります。
- 窮すれば通ず(きゅうすればつうず):
事態が行き詰まると、かえって解決の糸口が見つかり道が開けるということ。
対義語
「必要は発明の母」とは対照的な意味を持つ言葉は、特になしとされています。
英語表現
「必要は発明の母」を英語で表現する場合、由来となったことわざそのものが使われます。
Necessity is the mother of invention
意味:必要は発明の母
この英語表現がそのまま日本語に翻訳されて定着しました。
He made a tool from scrap wood. Necessity is the mother of invention.
(彼は端材から道具を作った。必要は発明の母だ。)
ルーツはプラトンの『国家』、英語での確認例は1519年・1658年
「必要は発明の母」ということわざの起源は、古代ギリシャのプラトンの著書『国家』にまでさかのぼるとされています。
ただしこれはプラトンの原文そのものというより、後世の英訳の中に現れた表現である可能性が高いです。
ラテン語では “Mater artium necessitas”(必要は技芸の母)という形が広まり、16世紀イギリスの教育者ウィリアム・ホーマンが1519年、子ども向けの格言集『Vulgaria』にこの形で収めています。
英語で現在の形にほぼ近い文として確認できる最古の例は、リチャード・フランクが1658年に著した『Northern Memoirs』の一節、”Art imitates Nature, and Necessity is the Mother of Invention.”(自然を模倣するのが技芸であり、必要は発明の母である)です。












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