本当に会話が上手な人は相手の話を聞くことにも長けているということを表すのが、
「話し上手は聞き上手」(はなしじょうずはききじょうず)です。
意味
話し上手は聞き上手は、本当に話が上手な人は人の話を聞くことも上手であるという意味です。
自分の話ばかりするのではなく、相手の話にしっかりと耳を傾けることで、相手の心情や状況に応じた説得力のある話ができるということを指します。
語源・由来
古くは、一方的によくしゃべることを指す「話し上手の聞き下手」という言葉が使われていました。
その後、会話においては自ら語るだけでなく相手の話を「聞く」ことも重要であるという認識が広く一般に定着したことで、比較的新しいことわざとして成立しました。
使い方・例文
「話し上手は聞き上手」は、ただ流暢に話すだけでなく、相手の話をよく聞いて会話を盛り上げている人を評価する場面で使われます。
- 彼はいつも相手の意見を引き出していて、話し上手は聞き上手を体現している。
- 話し上手は聞き上手と言うように、彼女の相談には誰もが心を開いてしまう。
- 会議を円滑に進めるには、話し上手は聞き上手の姿勢で皆の意見を聞くべきだ。
類義語・関連語
「話し上手は聞き上手」と似た意味を持つ言葉には以下のものがあります。
- 沈黙は金、雄弁は銀(ちんもくはきん、ゆうべんはぎん):
流暢に話すよりも黙るべき時を心得ることの価値。
対義語
「話し上手は聞き上手」と反対の意味を持つ言葉には以下のものがあります。
- 話し上手の聞き下手(はなしじょうずのききべた):
自分の話に夢中になり人の話を聞くのが苦手であること。
英語表現
Seek first to understand, then to be understood
直訳:まず理解することに努め、その次に理解されることに努めよ
意味:自分の意見を主張する前にまず相手を深く理解しようとする姿勢
- 例文:
In negotiation, you should seek first to understand, then to be understood.
交渉においては、まず相手を理解することに努め、次に自分が理解されるようにするべきです。
There is only one rule for being a good talker — learn to listen
直訳:良い話し手になるための唯一のルールは、聞くことを学ぶことだ
意味:会話において相手の話を聞くことの重要性
- 例文:
As the saying goes, there is only one rule for being a good talker — learn to listen.
良い話し手になる唯一の方法は、聞くことを学ぶことです。
「聞く」が、会話を変える
人は話しているとき、本当は聞いてもらいたいと思っています。
自分の言葉が相手に届いていると感じた瞬間、会話の温度は変わります。
SNSなどで発信が当たり前になった時代ほど、その感覚は貴重です。
相手の言葉を遮らず、最後まで聞く。
それだけで相手が何を必要としているか、どんな気持ちでいるかが見えてきます。
すると自分が返す言葉も、独りよがりにならなくなります。
流暢に話せる人が必ずしも会話上手とは限らない、と感じた経験は誰にでもあるはずです。
聞くことが先にある人の言葉は、それだけで重みが違うものです。









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