何かを見つけ出そうと、極度に集中して周囲を探し回る様子を表すのが、
「鵜の目鷹の目」(うのめたかのめ)です。
意味
「鵜の目鷹の目」とは、獲物を狙う鳥のように鋭い目つきで物を探し回るという意味です。
探し物をする場面だけでなく、他人のミスや欠点を躍起になって探し出そうとする場面でも使われます。
- 鵜(う):水中で魚を捕る鳥。
- 鷹(たか):空から獲物を狙う鳥。
- 目(め):視線や眼差し。
語源・由来
古くから日本の狩猟を支えてきた「鵜飼い」の鵜と、「鷹狩り」の鷹の姿が由来です。
鵜飼いの鵜は水中の魚を逃さず捉え、鷹狩りの鷹ははるか上空から地上の小さな獲物を見逃しません。
人々は、漁や狩りで活躍するこれらの鳥が獲物を見据える時の、異様なほど鋭く張り詰めた眼差しに圧倒されました。
その真剣な目つきを、人間が必死に何かを探す姿に重ね合わせて表現した言葉です。
使い方・例文
「鵜の目鷹の目」は、探し物や粗探しをする場面で使われます。
- 不正の証拠をつかむため、監査チームは資料を鵜の目鷹の目で精査した。
- 新人のミスを見逃すまいと、上司が鵜の目鷹の目でチェックしている。
- 掘り出し物を求めて、客たちが店内を鵜の目鷹の目で探し回っていた。
類義語・関連語
「鵜の目鷹の目」の類義語には、以下のような言葉が挙げられます。
- 血眼になる(ちまなこになる):
目を真っ赤に充血させるほど、必死になって物事に取り組む様子。 - 目を皿にする(めをさらにする):
驚きや熱心さから、目を大きく見開いて注意深く見る様子。 - 粗探し(あらさがし):
他人の欠点や失敗を、ことさらに探し出すこと。
「鵜の目鷹の目」と類義語の違い
「鵜の目鷹の目」と「目を皿にする」はどちらも熱心に見る様子を表しますが、視線の鋭さと目的に違いがあります。
「鵜の目鷹の目」は獲物を狙うような鋭い視線で対象を探し出すのに対し、「目を皿にする」は単に目を丸く見開いて細部を確認する様子を表します。
| 語句 | 視線の性質 | 主な目的 | ニュアンス |
|---|---|---|---|
| 鵜の目鷹の目 (うのめたかのめ) | 獲物を狙うように鋭い | 探し物、 他人の欠点の発見 | 執念深くネガティブな場面でも使う |
| 目を皿にする (めをさらにする) | まるい皿のように見開く | 探し物、 細部の確認 | 単に一生懸命に見る様子 |
対義語
「鵜の目鷹の目」の対義語には、以下のような言葉が挙げられます。
- 上の空(うわのそら):
他のことに心が奪われて、目の前のことに注意が向かない状態。 - 漫然(まんぜん):
はっきりとした目的や意識を持たず、ぼんやりしている様子。
英語表現
with eagle eyes
意味:ワシのように鋭い視線で
- 例文:
The teacher watched the students with eagle eyes during the test.
先生はテスト中、生徒たちを鵜の目鷹の目で監視した。
はるか上空から獲物を捉える鳥類の視力
鵜や鷹がことわざに選ばれた背景には、鳥類の圧倒的な視力の高さが存在します。
鳥の目の中には、光や色を感じ取る細胞が人間の数倍から数十倍も密集しています。
特に鷹は、はるか上空から地上の小さなネズミをはっきりと見つけるほどの視力を誇ります。
また、鳥は眼球そのものを動かすことが苦手なため、首を素早く柔軟に動かして周囲を見渡します。
一点を見つめて素早く首を振るその独特な動きが、より一層「鋭く探している」という印象を人間に与えました。








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