意味
「我利我利(がりがり)」とは、自分の利益だけを追求し、他人のことは少しも考えないことです。
周囲を犠牲にしてでも自らの欲を優先しようとする、極めて利己的な態度や様子を指します。
- 我利(がり):自分一人だけの利益。
語源・由来
「我利我利」は、「がりがり」という語に、自分だけの利益を意味する「我利」の字を当てた書き方です。
同じ「がりがり」には、「がりがり金をためる」のように、一つの事に凝り固まって他の事を考えるゆとりがないさまを表す使い方もあります。
使い方・例文
「我利我利」は、公共の場での身勝手な振る舞いや、集団の調和を乱す強欲な人間を非難する文脈で使われます。
現代では、単に「欲深い」という意味だけでなく、品性に欠ける利己的な行動を戒める際にも用いられます。
例文
- 共有財産を独占しようとする我利我利な態度は許されない。
- 我利我利亡者となって、かつての友人をすべて失った。
- 手柄を独り占めするような我利我利な振る舞いは厳禁だ。
- 自分の都合ばかり押し通すのは、あまりに我利我利である。
誤用・注意点
「我利我利」は、人の性質を厳しく批判する言葉です。
そのため、冗談であっても本人に向かって使ったり、単に「一生懸命に働いている人」を指して使うのは不適切です。
また、かな書きの「がりがり」には、「かつお節をがりがり削る」のように音を表す使い方や、「がりがりにやせた」のようにひどくやせているさまを表す使い方もあります。
自分の利益だけを追うという意味で使うときに当てる字が「我利我利」です。
類義語・関連語
「我利我利」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 私利私欲(しりしよく):
自分の利益と欲望。公共の利益を考えない自分勝手な心。 - 我田引水(がでんいんすい):
他人のことを考えず、物事を自分に都合の良いように進めること。 - 利己主義(りこしゅぎ):
自分の利益や幸福だけを追求し、他人を犠牲にしても構わないという考え方。 - 厚顔無恥(こうがんむち):
厚かましくて、恥知らずなこと。
対義語
「我利我利」とは対照的な意味を持つ言葉は、以下の通りです。
- 自利利他(じりりた):
自分の利益だけでなく、他人の利益も同時に実現すること。 - 利他主義(りたしゅぎ):
自分のことよりも、他人の幸福や利益を優先する考え方。 - 滅私奉公(めっしほうこう):
自分の利益を捨てて、組織や社会のために忠実に尽くすこと。
英語表現
「我利我利」を英語で表現する場合、以下の言い回しが適切です。
Self-centeredness
意味:自己中心的なこと
自分のことしか考えていない、利己的な性質を指す一般的な表現です。
His self-centeredness caused many problems.
(彼の我利我利な性格が多くの問題を引き起こした)
Look out for number one
意味:自分を第一に考える
「number one(自分自身)」だけを優先するという、利己的なニュアンスの定型句です。
He’s always looking out for number one.
(彼はいつも我利我利なことばかり考えている)
「我利我利亡者」は人をののしる語
「我利我利」は「我利我利亡者」の形でよく使われます。
ただ自分の利益ばかりを追い求めて、他への思いやりのまったくない者をののしっていう語です。
同じ意味で「我利我利坊主」とも言います。










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