意味
「寛仁大度」とは、心が広く寛大で、度量が大きいことという意味です。
リーダーや目上の人物の器量を称える言葉として使われることが多く、細かいことにこだわらず、人の欠点も受け入れる大らかさを表します。
- 寛仁(かんじん):心が広く、情け深いこと
- 大度(たいど):度量が大きいこと
語源・由来
「寛仁大度」は、中国の歴史書『史記』の「高祖本紀」に由来するとされる言葉です。
同書は、前漢を建てた高祖・劉邦の人物像を、情け深く人を愛し、度量の大きい人物として描いています。
この人物評から、心の広さと大きな度量を併せ持つさまを表す四字熟語として使われるようになりました。
使い方・例文
「寛仁大度」は、心が広く度量の大きい人物や、その態度を評する場面で使われます。
- 会長は寛仁大度な人柄で、社員から厚く慕われている。
- 寛仁大度な指導者の下では、部下も安心して働ける。
- 彼の寛仁大度な態度に、対立していた相手も心を開いた。
類義語・関連語
「寛仁大度」と同じように、心の広さや度量の大きさを表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 豁達大度(かったつたいど):
心が広く、小さなことにこだわらないこと。 - 懐が深い(ふところがふかい):
相手の欠点や過ちを包み込むほど、心に大きな余裕とゆとりがあること。
対義語
「寛仁大度」の反対の意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 狭量(きょうりょう):
心が狭く、人を受け入れる余裕がないこと。
英語表現
magnanimous
心が広く、寛大であることを表す、やや格式ばった表現。
The leader was magnanimous, even toward his former rivals.
(その指導者は、かつての対立相手に対してさえ寛仁大度だった。)
指導者の器量を測る物差しとしての「度量」
中国の歴史観では、天下を治める者の資質として、度量の大きさがしばしば重視されてきました。
方針の違いや部下の失策を厳しく罰するのではなく、寛容に受け止める指導者の下に人が集まりやすいという観察は、洋の東西を問わず組織論において繰り返し語られています。
「寛仁大度」という言葉が、一人物の性格描写にとどまらず、国を治める者の資質を語る文脈で使われてきたことは、度量の大きさが単なる人柄の良さ以上の、社会的な機能を持つ資質として捉えられていたことを示しています。










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