意味
「柔和温順」とは、性質が優しく、穏やかで素直なさまという意味です。
怒りっぽさや頑固さとは対照的に、人当たりが良く、周囲と軋轢を生まない性格を表すときに使われます。
柔らかな物腰と、人に逆らわない従順さの両方を兼ね備えた人物像を示す言葉です。
- 柔和(にゅうわ):性質や態度が優しく穏やかなこと
- 温順(おんじゅん):おとなしく、素直なこと
語源・由来
「柔和温順」は、「柔和」と「温順」という、いずれも穏やかな性質を表す2つの熟語が組み合わさって生まれた表現です。
似た意味を持つ言葉を重ねることで、性格の穏やかさをより強調する構成になっており、こうした重ね方は四字熟語によく見られる作り方のひとつです。
使い方・例文
「柔和温順」は、性格や態度が穏やかで素直な人物を評する場面で使われます。
- 彼女は柔和温順な性格で、クラスの誰からも慕われている。
- 祖母は柔和温順な人柄で、声を荒げるところを見たことがない。
- 柔和温順な物腰の彼は、初対面でも安心感を与える。
類義語・関連語
「柔和温順」と同じように、性格の穏やかさを表す言葉には、以下のようなものがあります。
- 温厚篤実(おんこうとくじつ):
性格が穏やかで優しく、誠実であること。 - 従順(じゅうじゅん):
素直で、人の言うことによく従うこと。
英語表現
gentle and meek
性格が穏やかで、人に逆らわず従順であることを表す表現。
She has a gentle and meek personality that puts everyone at ease.
(彼女は柔和温順な性格で、誰もが安心できる。)
「柔和」という言葉の使用例は平安時代にさかのぼる
柔和温順は、性質や態度がやわらかく穏やかなことを表す「柔和」と、逆らわず素直なことを表す「温順」を組み合わせた言葉である。
このうち「柔和」の古い使用例として、平安時代に空海がまとめた漢詩文集『性霊集』に見える記述が知られている。
そこには、柔和な態度で人と接すれば、僧も俗人もその人柄を慕って集まるという趣旨の一節がある。
穏やかで人に逆らわない性質を表すこの言葉が、平安時代の仏教者の文章にすでに使われていたことは、柔和という価値観が古くから人物評価の言葉として使われてきたことを示している。










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