意味
誰にも止められないほど激しく、勢力などを拡大していくたとえとして使われます。
語源・由来
中国の歴史書『晋書』に記された、晋の武将である杜預(とよ)の言葉が由来とされています。
呉を攻める際、「今の我が軍の威勢は竹を割るようだ。
最初の数節を割れば、あとは刃を当てるだけで自然に割れていく」と述べ、一気に進撃して滅ぼしたという故事に基づきます。
使い方・例文
「破竹の勢い」は、スポーツの試合や企業の成長などで、連勝や急激な発展が続いている場面で使われます。
- 連勝を重ね、破竹の勢いで勝ち進む。
- 新商品が破竹の勢いで売れる。
- 敵陣に破竹の勢いで攻め込む。
類義語・関連語
「破竹の勢い」と似た意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 飛ぶ鳥を落とす勢い(とぶとりをおとすいきおい):
空を飛んでいる鳥でさえも撃ち落としてしまうほどの、権力や威勢が極めて盛んである状態。 - 日の出の勢い(ひのでのいきおい):
朝日が空へ昇っていくときのような、これからますます盛んになっていく力強い様子。 - 快進撃(かいしんげき):
敵の抵抗を受けることなく、自分たちの思い通りに気持ちよく攻め進んでいくこと。 - 獅子奮迅(ししふんじん):
獅子が怒り狂って暴れ回るように、すさまじい気迫と力強さで物事に対処する猛烈な活動。 - 旭日昇天(きょくじつしょうてん):
朝日が勢いよく天高く昇るように、活力や勢いが極めて盛んで誰にも止められないさま。
対義語
「破竹の勢い」と反対の意味を持つ言葉には、以下のようなものがあります。
- 竜頭蛇尾(りゅうとうだび):
頭は竜のように立派だが尾は蛇のように細いことから、初めは勢いが盛んだが終わりは振るわない状態。 - 尻すぼみ(しりすぼみ):
物事の進行に伴って、次第に勢いが衰えたり規模が小さくなったりしていく結末。 - 劣勢(れっせい):
相手と比べて自分たちの勢いや力量が劣っており、不利な状況に追い込まれていること。
英語表現
an irresistible force
意味:抵抗しても無駄なほどの、誰にも止められない圧倒的な力や勢い
The team’s offense was an irresistible force in the second half.
(後半戦のチームの攻撃は、まさに破竹の勢いでした。)
on a roll
意味:サイコロがうまく転がり続けている様子から転じた、幸運や成功が続いている絶好調な状態
Our sales department is on a roll this month.
(今月の営業部は破竹の勢いで成績を伸ばしています。)
呉を滅ぼした将軍・杜預のひと言から生まれた言葉
280年、中国では晋(西晋)が三国時代最後まで残っていた呉を攻めていました。
晋軍の内部では、いったん兵を引いて翌年の冬に改めて攻めるべきだという慎重論も出ていました。
しかし司令官の杜預はこれに反対し、「今、兵威已に振るう。
譬えば竹を破るがごとし。
数節の後は、皆刃を迎えて解く。
復手を用うる処なし」と述べたと『晋書』杜預伝に記録されています。
竹は最初の何節かを割ってしまえば、あとは刃を当てるまでもなく自然に裂けていきます。
今の我が軍の勢いはそれと同じだ、という主張です。
杜預の意見が採用され、晋軍はそのまま進撃を続けて280年のうちに呉を滅ぼし、魏・蜀・呉が並び立った三国時代に終止符を打ちました。
竹の一節が割れると残りが勢いのまま裂けていく様子から、物事が勢いに乗って一気に進む状態を指す言葉として定着しました。











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