意味
「半官半民」は、「半官」と「半民」を並べた四字熟語です。
官と民のどちらか一方に属さず、双方が資金と経営に関わっている状態を指します。
会社や団体など、組織の性格を言い表す形で使われます。
- 官(かん):政府や役所。
- 民(みん):民間。役所に属さない側。
語源・由来
「半官半民」は、二つの語を重ねた組み立てです。
「半官」はなかば官営であることを指し、これに民間の側を表す「半民」を並べた形になっています。
新聞記者の杉村楚人冠が明治四十一年(一九〇八)に著した『大英遊記』に「市の吏員と園芸家とで成立した一種の半官半民の協会で」という一節が出てきます。
明治の終わりごろには、すでにこの言い方が使われていました。
使い方・例文
「半官半民」は、政府と民間の双方が関わる事業や組織を説明する場面で使われます。
- 港の再開発は半官半民の会社が引き受けることになった。
- あの研究所は半官半民で運営されていると、社長から聞いた。
- 資金は半官半民で出し合い、五年がかりで橋を完成させた。
類義語・関連語
「半官半民」と同じく、二つの状態が半分ずつ混じっていることを「半〇半〇」の形で表す言葉には以下のようなものがあります。
英語表現
public-private partnership
政府と営利企業が一緒に出資して事業に取り組む形を指す言い方。
The new railway was built as a public-private partnership.
(新しい鉄道は半官半民の形で建設されました。)
「半官半民」という仕組みの走り、第一国立銀行
「半官半民」は、政府と民間がともに出資して事業を営む組織のあり方を指す言葉です。
その代表例が、一八七三年(明治六年)に渋沢栄一が設立した第一国立銀行です。
「国立」という名がついていますが実際には民間資本による株式会社で、政府の後ろ盾を受けながら民間が運営する仕組みでした。
一八八五年(明治十八年)に発足した日本郵船会社も、政府の支援と民間資本を組み合わせた事業体として知られています。
官と民のどちらか一方に属さない、この二つの性格を併せ持つ組織のあり方が「半官半民」という言葉で呼ばれるようになりました。









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