意味
「自己顕示」は、自分自身を指す「自己」に、はっきりと示すという意味の「顕示」を重ねた言葉です。
人の目を引くように自分を押し出す態度を指し、その態度をとがめる文脈で使われます。
「自己顕示欲」という形で使われることの多い言葉です。
- 自己(じこ):自分自身。
- 顕示(けんじ):はっきりと示すこと。
語源・由来
「自己顕示」は、「自己」と「顕示」という二つの熟語を組み合わせて作られた言葉です。
使い方・例文
「自己顕示」は、人前で自分を必要以上に押し出すふるまいを指して使われます。
- 会議での長々とした発言に、自己顕示の色が濃く出ていた。
- 寄付をわざわざ公表するのは自己顕示だと陰口を叩かれた。
- 彼の自己顕示欲は、賞を取ってからさらに強まった。
類義語・関連語
「自己顕示」と同じように、自分を実際以上に大きく見せようとする態度を表す言葉には以下のようなものがあります。
- 大言壮語(たいげんそうご):
自分の実力を超えた、できもしないような大きなことを言うこと。 - 手前味噌(てまえみそ):
自分で自分のことや、自分の関係する物事を褒めること。 - 傲岸不遜(ごうがんふそん):
思い上がって人を見下し、謙虚さがまったくないこと。
「自己顕示」と「大言壮語」の違い
どちらも自分を実際より大きく見せようとする点は同じで、同じ人物を評するときに並べて使えます。
分かれるのは、何を使って自分を大きく見せるかです。
| 語句 | 自分を大きく見せる手段 |
|---|---|
| 自己顕示 (じこけんじ) | ふるまいや存在の押し出し |
| 大言壮語 (たいげんそうご) | 実力を超えた大きな言葉 |
対義語
「自己顕示」とは反対に、自分のすぐれたところを隠して目立たずにいることを表す言葉もあります。
- 和光同塵(わこうどうじん):
自分のすぐれた才知を包み隠し、俗世の人々にまじって目立たずに暮らすこと。 - 能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかはつめをかくす):
本当に実力がある人は、むやみに才能を見せびらかさないということ。
英語表現
show off
自分の力や持ち物を、人の目を引くように見せびらかすことを表す言い方。
He is always showing off his new car.
(彼はいつも新しい車を見せびらかしています。)
attention-seeking
人の注目を集めようとするふるまいを指す言い方。
His remarks were pure attention-seeking.
(彼の発言は注目を集めたいだけのものでした。)
自分を誇り示す「衒う」という語
「自己顕示」に近い語には、「衒う」「衒気」「衒学」といったものがあります。
「衒う」は自分の学識や才能を誇って言葉や行動にちらつかせるという意味で、「才を衒う」「奇を衒う」の形で使われます。
一方の「顕示」は「軍事力を顕示する」のようにも使われ、人以外のものを対象にもとれる語です。









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