慣用句

頭を冷やす

(あたまをひやす)

興奮した気持ちをおさえる。気持ちを冷静にする。


7文字の言葉」から始まる言葉
頭を冷やす ことば
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意味

「頭を冷やす」とは、興奮した気持ちをおさえ、冷静になることを表す言葉です。
頭を実際に冷やす動作ではなく、心の働きについて言う言葉です。
話し合いや判断の前に気持ちを整える、という場面で使われます。

  • (あたま):脳の働き。思考力。考え。
  • 冷やす(ひやす):温度を下げて、冷たくする。

語源・由来

「頭を冷やす」は、熱くなったものを冷ますという身近な動作を、気持ちのほうに当てはめてできた言い方です。
興奮した状態を熱、落ち着いた状態を冷たさでとらえる見方は、日本語によく見られます。「頭に血が上る」「熱くなるな」は興奮を熱で言い表し、逆に「冷静」という言葉そのものに冷たさを表す「冷」の字が使われているのも、同じとらえ方です。

使い方・例文

「頭を冷やす」は、感情のままに動きそうな場面で、いったん間を置くよう促すときに使われます。

  • 言い返す前に、まず外の風にあたって頭を冷やそうと思った。
  • 結論を急がず、一晩じっくり頭を冷やしてから返事をした。
  • 頭を冷やしてから話そうと、二人は別々の部屋に移った。

類義語・関連語

「頭を冷やす」と同じように、高ぶった気持ちが落ち着いた状態を表す言葉には以下のようなものがあります。

  • 我に返る(われにかえる):
    他に気を取られていた状態から、本心に戻ること。
  • 冷静沈着(れいせいちんちゃく):
    落ち着いていて、物事に動じない様子。
  • 平常心(へいじょうしん):
    ふだんと変わらない、揺れ動くことのない心。

「頭を冷やす」と「我に返る」の違い

どちらも高ぶった状態からふだんの自分に戻る場面で使われ、けんかのあとの描写では並んで出てきます。
分かれるのは、自分から気持ちをおさえにいくのか、気づいたら戻っていたのかという点です。

語句落ち着くまでの動き
頭を冷やす
(あたまをひやす)
自分で気持ちをおさえる
我に返る
(われにかえる)
ふと本心に戻る

対義語

「頭を冷やす」とは反対に、気持ちが高ぶって抑えがきかなくなることを表す言葉があります。

  • 頭に血が上る(あたまにちがのぼる):
    興奮して、かっとなること。

英語表現

cool off

怒ったあとで落ち着きを取り戻すことを表す言い方。温度を下げる形をそのまま気持ちに使う表現。

Let him cool off before you talk to him again.
(もう一度話す前に、彼に頭を冷やさせてあげてください。)

simmer down

怒りや興奮がおさまってくることを表す言い方。煮立った鍋の火を弱める様子から来た言い回し。

Everyone simmered down after the coach spoke.
(監督が話すと、全員が頭を冷やしました。)

気持ちを温度で言い分ける言葉

「熱を上げる」は夢中になること、「頭に血が上る」は興奮してかっとなることで、どちらも高いほうの温度に置かれています。
「熱を上げる」には、議論で気炎を上げるという二つめの意味もあります。
低いほうには「頭を冷やす」のほか、熱中する度合いが下がる「熱が冷める」が並びます。
冷や水を浴びせる」は、意気込んでいる人にまるで冷水をかけるように元気を失わせる言動をすることで、温度を下げる言い方は他人に向けても使われます。

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