四字熟語

矛盾撞着

(むじゅんどうちゃく)

言動や物事の筋道が食い違って、つじつまが合わないこと。


9文字の言葉」から始まる言葉
矛盾撞着 ことば
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意味

「矛盾撞着(むじゅんどうちゃく)」は、「矛盾」と「撞着」という、つじつまが合わないことを表す意味の近い言葉を重ねた四字熟語で、話や行動の筋道が食い違い、前後でまったく整合性が取れなくなっている状態を、強調して表します。
単独の「矛盾」よりも、食い違いの大きさを強く印象づけたいときに使われる言い方です。

語源・由来

「矛盾撞着」は、二つの物事のつじつまが合わないことを表す「矛盾」と、突き当たることから転じて同じ意味を表すようになった「撞着」という、意味の近い二つの言葉を重ねてできた四字熟語です。
「撞着」の「撞」はもともと「鐘を撞く」というときに使う「つく」の字で、物事どうしがつき当たることから、つじつまが合わないという意味が生まれたとされています。

使い方・例文

「矛盾撞着」は、話や文章、計画などの筋道が前後で食い違っていることを、強い調子で指摘する場面で使われます。

  • 賛成しておきながら反対の行動を取るとは、まさに矛盾撞着した態度だ。
  • この企画書は前半と後半の主張が矛盾撞着していて、読みにくい。

類義語・関連語

「矛盾撞着」と同じように、言動や理屈のつじつまが合わないことを表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 矛盾(むじゅん):
    二つの物事や言動のつじつまが合わず、食い違っていること。
  • 自家撞着(じかどうちゃく):
    同じ人の言動や文章が、前後で食い違うこと。

「矛盾撞着」と「自家撞着」の違い

どちらも「撞着」を含み、つじつまが合わない状態を表す点で共通しますが、語の組み立てが異なります。
「自家撞着」は頭に「自家(自分自身)」という語を置き、一人の人の言動が前後で食い違うことに焦点を絞った言葉です。
一方「矛盾撞着」は「矛盾」と「撞着」という意味の近い言葉を重ねた形で、話・文章・計画など主体を問わず使える、より一般的な言い方です。実際にはほぼ同じ意味で使われています。

語句頭に置く語使える対象
矛盾撞着
(むじゅんどうちゃく)
矛盾(食い違いの意を強める)話・文章・計画など全般
自家撞着
(じかどうちゃく)
自家(自分自身)主に一人の人の言動

対義語

「矛盾撞着」と正面から対立する、始めから終わりまで筋が通っていることを表す言葉には、以下のようなものがあります。

  • 首尾一貫(しゅびいっかん):
    始めから終わりまで、方針や筋が通っていること。

盾と矛を売った商人に、韓非子が突きつけた問い

「矛盾」は、『韓非子』にある寓話が出典です。
楚の国で武器を売る商人が、自分の盾を「どんなものでも防げる堅さだ」と自慢し、続けて自分の矛を「どんなものでも突き通せる鋭さだ」と自慢しました。
それを聞いた人が「その矛でその盾を突いたらどうなるのか」と尋ねると、商人は答えることができなかったという話です。

韓非はこの寓話を、儒家が理想とする聖人・堯と舜を同時にたたえることの矛盾を批判するために作ったとされています。
一方「撞着」はもともと別の語で、両者が組み合わさって、前後のつじつまが合わないことを指す「矛盾撞着」という四字熟語になりました。

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